日本でいう小正月にあたる旧暦の1月15日は台湾では元宵節(ユェンシャオジエ)と呼ばれ今年は西暦の2月26日がその日になる。
ランタンには邪気を払う言われがあり、その日には爆竹や花火を楽しむとともに、台湾各地の寺院では様々なランタンや光り輝くモニュメントを見る事ができる。
毎年旧正月から元宵節にかけて台湾各地で様々なイベントが開催されていたが、今年は去年起きた病院内のクラスターや市中感染をきっかけに様々な大規模イベントが中止、または延期を余儀なくされた。しかしながら寺院では場所によっては以前ご紹介した龍山寺のように規模を縮小するところもあるが、やはり「邪気を払う」という伝統的な由来のもと、例年と同じようにランタンを飾る寺院も多くある。
多くのランタンが見られる地域のひとつが「台南」だ。台湾の京都とも言われるように古蹟が町中に点在する台南では各地で様々なランタンを見る事ができる。こちらでも大規模イベントは中止になってしまったものの、小さな寺院や街角で美しい様子を見る事ができるのでぜひご紹介しよう。
日本人観光客にも人気の「神農街」旧正月には多くの台湾人観光客で賑わっていた
清代の建物が残る歴史保存地区「神農街」。現在は古い建物をカフェや土産店などにリノベーションした商店街のようになっているが、各店舗ごとにコンセプトの違う工夫のこらしたランタンの数々が飾られている。
カラフルな提灯の数々
裏通りには台南の子供達による可愛らしい提灯も見る事ができる。
道路いっぱいに飾られた赤い提灯が神秘的
日本人観光客に人気の林百貨店がある中正路と忠義路が交差するエリアには道路を数々の赤い提灯が照らしていてとても綺麗だ。
鄭成功祖廟でも期間限定で無数のランタンの美しい様子を見る事ができる
提灯の下に置かれた神秘的なフォルムの神輿
旧正月から元宵節にかけて、各地の寺院にはこのような神輿や平安橋と呼ばれる橋が設置され、中をくぐったり渡ったりすると災いを取り除く事がでいるという。
横の小さな通りには動物を模した可愛らしいランタンも
無数のカラフルな丸型ランタンは圧巻!
台南市政府消防局では消防局員によるきらびやかなランタンの飾り付けを見る事ができる。
小さな展示場では消防局員の写真展と共に天井いっぱいに飾られたランタンを見学する事も
今回掲載したランタン展示はどこも無料で楽しむことができる。
来年の元宵節はぜひ日本からの観光客の方々にも楽しんでもらいたい。
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