パンダというと、誰もが白と黒の愛らしい姿をイメージすると思いますが、中国・陝西省にいる「七仔(チーザイ)」は、なんと茶色と白の珍しいパンダなのです。これまでにも何度かメディアに登場しましたが、チーザイは今どうしているのでしょうか。
比較してみるとこんなに違う!(出典:騰訊図片)
まんまるな体つきにヨチヨチの内また歩き、クールに考え事をしたと思えば、岩や木に登る、これだけ聞くと普通のパンダのようですが、チーザイは世界でも希少な茶色と白のパンダです。
発見当時、生後2カ月のチーザイは、陝西省の南部にある秦嶺(しんれい)山脈で、母親パンダに取り残され、衰弱していていました。その後、同省の希少野生動物救助繁殖センターにて保護・治療を行い、2014年12月、同センターから泰嶺パンダ野生化トレーニングセンター佛坪基地に移動してきました。零下20~30度まで冷え込む佛坪基地での越冬は、今年で2度目。これまでの園内での生活環境から少しずつ野生に戻すための訓練がされているそうです。
愛くるしいチーザイ(出典:騰訊図片)
基地の担当者によると、「チーザイは胃が丈夫で、木登りのスキルも高い」そうで、毎日50キログラムの竹を食べ、満腹になったら、お皿をひっくり返したり、寝返りしたりすることが大好き。よくお皿に座って壊したり、木が生い茂る基地内ではグングンと大木にも上り、野生らしくなってきたそうです。今6歳のチーザイの体重は105キログラムで、基地に来たばかりの頃に比べ15キログラムも増加し、すくすく育っています。
資料によると、これまでに白と茶のパンダは8頭しか発見されておらず、大変希少な存在。パンダ専門家の梁啟慧(リャン・チーフイ)さんによると、基地では、時期を待って、チーザイと白黒パンダを交尾させ、今後の研究に生かし、白茶パンダの謎に迫るだろうとのことです。
それでは、チーザイの成長の軌跡をたっぷりご覧ください。
2010年8月11日、寝息をたてながらぐっすり眠るチーザイ(出典:騰訊図片)
2012年2月4日、お散歩に横たわったりリラックスタイム(出典:騰訊図片)
2012年8月11日、ばっちりカメラ目線(出典:騰訊図片)
2013年1月11日、竹を噛む歯もしっかり(出典:騰訊図片)
2014年12月29日、佛坪基地に移動してきたチーザイ(出典:華商網)
参考:
http://news.qq.com/a/20160227/028364.htm#p=1
http://news.xinhuanet.com/2016-02/28/c_1118179481.htm