2019年7月、北京にオープンした「スターバックス ナウ(啡快Starbucks Now)」。
7月にオープンしたばかりの「スターバックス ナウ」
基本的には、デリバリーとピックアップを主体としたサービスで、店内にもカウンター席が数席あるのみ。モバイルオーダー&ペイ(決済)で事前に注文した商品をピックアップあるいはデリバリーというシステムを導入した「スターバックス ナウ(啡快Starbucks Now)」を実際に体験してみる。
カウンター席のみのこじんまりとした店内
店内のカウンターでも通常通り、スタッフにオーダーできるが、今回は、店内にいながら、アプリを起動し、アプリからオーダーしてみる。
緑を基調とした落ち着いた雰囲気の店内
スターバックスは、すでに、デリバリー企業の「餓了麼(Ele.me)」と提携してデリバリーサービスを実施しているし、アプリで事前オーダーサービスも始めているため、モバイルオーダー&ペイやデリバリーシステムを活用すること自体には、新鮮さは感じない。
ピックアップカウンターもスタイリッシュ!
アプリ上の操作についても、スターバックスアプリを使用するのだが、日常的にモバイル決済やデリバリーなどを活用している消費者にとっては、スムーズにサクサクとオーダーできる。
ただ、こうした操作をしていると、どうしても「まさに瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)そのもの」のシステムであり、サービスだと感じてしまうのは、今、飛ぶ鳥を落とす勢いのあるラッキンコーヒーの影響力の大きさだろうか?!
さて、オーダーした商品の準備ができると、スマートフォンにメッセージが届く。今回は店内でピックアップを選択したので、そのまま、ピックアップカウンターに行き、スタッフから商品を受け取った。
アプリ登録している名前もラベルに記載される
平日の昼下がりで、来店する客がいなかったため、特に何かチェックするわけでもなく、直接商品を受け取れたが、実際は、もうワンステップある。そして、ここが、ラッキンコーヒーと違うところだ。
モバイルのオーダー画面
店内でQRコードをスキャンして、ピックアップするラッキンコーヒーと違い、合言葉のような暗号を使っているところがスタ-バックスの特長だ。
今回、体験したときの合言葉は「月○」だった。日本の有名な合言葉「やま、かわ」ではないが、言葉を発するという趣向が逆に斬新に感じる。
もちろん、合言葉を言わなくても、アプリ画面を提示すればよいので、大きな問題はない。
ピックアップ用のロッカー
ちなみにカウンターの後ろのほうに番号が入ったロッカーがある。
ここは、モバイルオーダーをして、ピックアップに来店する客やデリバリー配達者用のロッカーで、商品が出来上がった後、ピックアップにくるまで、このロッカーで保管される。
入口近くにあるデリバリー配達者用?のロッカー
ラッキンコーヒーが、モバイルオーダー&ペイを使うデリバリーサービスに特化したシステムで急速に店舗を拡大しているのに対抗?して、スターバックスも消費者ニーズに対応し、デリバリーサービスやオーダーシステムをとりいれ始めている。
このシステムに特化した店舗は、コンパクトな面積でも充分なサービスができるのが魅力の一つ。
金融街にオープンの「スターバックス ナウ」
今回の「スターバックス・ナウ」のシステム自体は、画期的かと問われれば現地では「???」となるが、システムに付加するサービスには、スターバックスらしさを期待したい。
“啡快”概念店 Starbucks Now:北京市月壇南街1号院7号楼1階
参考:http://www.sohu.com/a/327164824_742356
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