政治の中心地である北京に対して、早い時期から欧米の文化が根付いてきた上海は中国におけるファッション、文化、芸術の中心地と言える。上海の地元紙・新民晩報によれば、今や上海有数の繁華街となった中山公園付近にあるアートな地下街で、特別な展示イベントが開かれている。
(中山公園駅の地下にある「上海小馬路」)
思南路、绍兴路、武康路など、上海にはロマンとファッション性に満ちた小さな路地が少なくない。そして、地上だけではなく地下にも特殊な雰囲気を帯びた「路地」があるのだ。
(上海小馬路の内部。お洒落な店が立ち並ぶ)
それは、上海地下鉄2、3、4号線が乗り入れる中山公園駅の地下にある「上海小馬路」だ。ただの地下通路だと思ったら大間違い。文化芸術、社交の場、学びの場、ショッピング、レジャーなどといった現代人のライフスタイルが一堂に会した地下ストリートなのだ。地面の上にある自然と歴史が豊かな中山公園とのコントラストもおもしろい。
(上海小馬路のアートイベント「霊感的隧道」)
上海小馬路は2017年7月、商業性とアート性を持った地下街として誕生した。殺風景になりやすい地下通路を利用して、上海の市民にモダンアートと商業サービスが融合した空間を提供してきた。そんな上海小馬路では、今年1月18日から3月31日まで上海青年芸術博覧会とのコラボレーションによる芸術イベントが開かれている。
(展示作品の1つ。十二支を題材にした木工おもちゃだ)
そのタイトルは「霊感的隧道」、すなわち「インスピレーションのトンネル」だ。今回のイベントでは若きアーティスト5人の作品が展示されるとともに、6つの文化創造ブランドが参加。地下鉄から文化創造を発信する取り組みを広げる1つの契機となりそうだ。
(情報源:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1623349574672786135&wfr=spider&for=pc)
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