香港にはG.O.D.とコラボレーションをしたスターバックスが2店舗ある。G.O.D.というのは香港をモチーフにしたデザインを多く取り扱う人気雑貨店。中でも古くレトロな雰囲気満載の香港デザインを得意とする、地元人にも観光客にも人気の店だ。
そのG.O.D.が内装を手がけたスターバックスの1号店が中環のDuddell Streetにある。ちなみにこのDuddell Streetは、香港最古の現存するガス灯があることでも有名で、結婚式写真などの撮影スポットにもなっていた。しかしながら、大変残念なことにこのガス灯は今年9月の台風シグナル10の際に半分倒れてしまった。
G.O.D.とコラボレーションをしたスターバックス2店舗は双方ともに違うデザインを打ち出しているが、Duddell Streetのスターバックスのテーマは、昔ながらの冰室(ピンサッ)がモチーフになっている。古きよき、香港のカフェのことである。
広い店内の奥のほうは、G.O.D.が繰り広げるノスタルジックな世界でいっぱい。
香港で昔よく見かけた緑の窓枠
昔の香港の建物は、角が丸く緑の窓枠が多い。店内はそんな昔ながらの建物にいるように造られていて、窓の外には香港らしい街並みが見える。窓の外にある「押」という文字の看板は、今でも香港の町でよく見かける質屋の事である。
ちょっとレトロな扇風機を始めとする昔ながらの生活雑貨も多く飾られていて興味深い
窓の外に広がる香港らしい風景
コンクリートにそのまま字を書いた香港風の広告スタイルや、アイスクリームや豆腐の配達者の様子が再現されている。
タイル張りの店内や壁に貼られた手書きのメニューも昔の冰室( ピンサッ) さながら
こちらのスターバックス、この通りレトロな香港の雰囲気を味わえるとあって常に人でいっぱいの大人気店である。また、ここでしか試すことができないコーヒー味のエッグタルトやパイナップルパン等の限定メニューもある。週末の午後ともなるとカメラを持った人で溢れかえるスターバックスで、ぜひ昔の香港にタイムスリップをしていただきたい。(文/写真 香港コーディネーター 矢島園子)
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