2019年12月2日、「日本2019ユーキャン新語・流行語大賞」でTOP10や年間大賞の流行語が選出されましたが、同時期に中国の各機関からも2019年流行語ランキングが発表されました。統計量、技術手段、パラメータによって選ばれた流行語も異なりますが、そのうち一つのネット流行語のランキングをご紹介しいたします。皆様ももしご機会がありましたら、ぜひ使ってみてください(笑)
2019十大ネット流行語 「上海語言文字週報」編集部が発表
1.阿中(アー ジョン)
ソーシャルメディアで「阿中」とは、14億の人口をもつ中国を指し、中国の愛称、ニックネームとして使われています。
2.盤它(他)(パン ター)
元々「くるみをこする」 という動作を指していましたが、今はある人、物事に対する好みを表現し、ただ手のひらに持っていたいということから、かわいがることを意味しています。
漫才から広がり、様々のものをかわいがる動画やスタンプが作られ、一気に流行りました。
3.上頭(シャン トウ)
「上頭」とはお酒を飲んだ後に起こるめまい、頭痛などの症状を指しますが、流行語の「上頭」は競技ゲーム「Dotaプレーヤー」から出てきた言葉です。
ゲームではある人が一定数の敵を撃った後、戻って充電したり、装備を補充せずに、衝動的に強引に戦い続け、結果的に「殺された」ということを「上頭」と呼んでいます。
2019年7月、人気俳優・李現(リーシェン)がWeiboに自身が扇子を手にした画像を2枚投稿した際、「上頭しすぎる!」と書かれた扇子を使ったことから、衝撃、驚き、興奮などの感情を表す時に使われるようになりました。
4.我酸了(ウォ スワン ラー)
流行語の「檸檬精」から派生した新説です。「檸檬精」とはネットで他人に皮肉を言う人のことを指します。レモンの特徴は酸っぱいことで、流行語の「レモン」とは少し皮肉的に、羨ましい、嫉妬していることを指します。
その後、「我酸了(私は酸っぱくなった)」という新しい表現が現れ、マイナスの感情だけでなく、広い場面で使われるようになり、他人の外見から内面、物質生活から感情生活まで、多くの羨ましさを表す言葉となりました。
5.我太難(南)了(ウォ タイ ナン ラー)
快手(Kwai)にアップされたある動画に由来するもので、生きていく上で様々なプレッシャーや辛さを感じた際、無力感を表す時に使います。最近、この「我太難了」をよく耳にし、SNS上でもこの言葉を用いたスタンプをよく見かけます。
※難と南の発音は一緒です。
6.××自由(XX ズー ヨー)
高価のものに対し、自由に食べられたり、みられたり、やれたりすることを指します。2019年の春節、あるネットユーザーは「月収は万元を超えても、春節期間中、自由にさくらんぼを食べることもできない」と感嘆し、「チェリー自由」という言葉を生み出しました。
その後、実際に買えなくはないですが、ちょっと高そうなもの、例えば「豚肉自由」、「ミルクティー自由」、「口紅自由」など様々な生活シーンで活用されています。
7.咱也不知道,咱也不敢问(ザン イエ ブー ジー ダオ、ザン イエ ブー ガン ウエン)
TikTokから流行った言葉で「何も知らないし、聞きたくても怖くて聞けない」との意味を表しています。スタンプがたくさん作られ、よく冗談をいう時の言葉として使われています。
8.上班996,生病ICU(シャン バン ジュウ ジュウ リュ、シェン ビン ICU)
朝9時から夜9時まで、週6で働いて、いざ病気になったらICUに行っちゃうほどの重病になるとの意味です。3月下旬、匿名の活動家が996.ICUというサイトを立ち上げ、はっきりとタダ働きの残業を禁じている労働法の詳細を案内しました。過酷な残業に苦しむIT企業の社員などが、それをきっかけに各社の労働実態をネット上で相次いで告発しています。
996.ICU
9.X千万条,Y第一条(Xチエン ワン ティアオ、Yディ イー ティアオ)
2019年春節に公開された映画「流浪地球」に繰り返し出てくる交通安全表示語「道路千万条,安全第一条。行車不規範,親人両行涙(道路は千万本、安全が第一。交通規範を守らず、身内が涙を流す)」は現実に則して人々の安全意識を呼び起こすことができ、ネット上でも話題になりました。
その後、このこの言葉は、「健康千万条、睡眠第一条」「スキンケア千万条、科学第一条」「祝福千万条、健康第一条」など、新たな造語形式「××千万条、×第一条」を生み出し、世間に広まりました。
10.我不要你觉得,我要我觉得(ウォ ブー ヤオ ニー ジュエ ダ、ウォ ヤオ ウォ ジュエダ)
有名俳優・黄暁明(ホアン シャオ ミン)が人気バラエティー番組「中餐廳」で発言した言葉です。意味は「君がどう思うかはどうでもいい、俺がどう思うかが大事」という意味です。
番組中、他の出演者に対して言った非常識と思われるこの言葉が、逆に人気となり、ネット上で人にツッコミまれた時に返す言葉として使われています。(フライメディア・ウ)
出典:人民網
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出典:半島都市報
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