2018年1月24日、新浪網は、日常の顔とは別に全く異なる共通の「顔」を持つ中国の男性たちを紹介するドキュメント記事を掲載した。
中国の伝統舞踊の1つに「秧歌」(ヤンガー)がある。男性がチャルメラなどの楽器を演奏し、きらびやかな衣装を着てメイクを施した女性が賑やかに踊るのだが、男性が女性に扮して踊る「反串」もある。紹介されたのは、日常とは全く異なる一面を持つ「反串」と呼ばれる男性たちだ。
(夜の広場に登場した「美女」たちは、男性だ 出典:新浪)
28歳の霓裳さんは吉林省徳恵市の出身。小さい頃から女の子のように歌って踊るのが好きだったという。ある時偶然「反串」の先生に出会い、習い始めた。20歳で長春に来て建築現場で鉄筋工として働く傍らで歌と踊りを学び、2年後に参加した吉林省の大会で優勝したのをきっかけに、ステージで食べていくことを決意した。
最初は食べるために演じていたが、次第にその魅力を感じ始めていったという。近ごろではステージだけでなくネット上でパフォーマンスを披露するようになり、すでに2万人のフォロワーがいるとのこと。当初は反対していた両親も、徐々に認めるようになったそうである。
(「男」の控室から出てくる「美女」たち 出典:新浪)
31歳の胡磊さんは、ドアや窓を扱う代理店を9年間営んでいる商人だ。反串に触れたのは2013年で、たちまち魅力に取りつかれてしまった。近ごろは衣装や化粧品の購入費用でかなりのお金を使っている。妻や母親は彼の趣味に理解を示しているとのことだが、長い間やっていると「オカマじゃないのか」などのヤジを飛ばす人もいるという。
(衣装の下には、ブラジャーもつけるという 出典:新浪)
26歳の楠楠さんは、美容室の店長だ。2014年に友人を通じて秧歌に触れ、自分もチャレンジしてみることを決めた。メイクには3時間くらいかかるとのこと。美容室の仕事をして、夜は酒場でパフォーマンスをする生活は非常に忙しいが「若いうちだから」と語る。彼自身、とても楽しんでいるようだ。
同じく26歳の李浩源さんは、不動産会社の警備員だ。2014年に秧歌を学び始め、翌年には反串を見て自身もやるようになった。やはり1日8時間の仕事との両立になるが「単調な仕事から解放してくれる」と語る。反串をやるようになって25キロも痩せたというから、すごい。
(仕事中の李さんと、「変身」後の李さん。ギャップがすごい 出典:新浪)
彼らが持つ「2つ目の顔」は、彼らにとって日常とは全く異なる自分をさらけ出し、生活や人生をより良いものにするための潤滑油になっているのかもしれない。
(情報源:http://slide.news.sina.com.cn/z/slide_1_64237_235722.html#p=1)
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