日本でオミクロン株への感染が急激に拡大し、まん延防止等重点措置が適用されている都道府県もある。
中国・上海市のコロナ感染対策の現状はどうか?国際空港のある上海市では入国者に対して徹底した水際対策で対応している。
2022年1月の上海・浦東国際空港の様子
入国に必要な様々な手続きや各種書類については省くが、海外から渡航し、上海市で入国した場合、空港からは直接、指定のホテルまで用意された車輌で移動し、2週間の隔離生活がスタートする。
海外からの入国者の隔離措置だが、それぞれ各市・省・区(*日本の都道府県に相当)で隔離方法や日数は異なり、上海市では、指定ホテルで14日間の「集中隔離」後に「健康観察」と称した待機隔離が7日間で実質計21日間の隔離となる。
屋外ではマスクを外して歩く人の姿も!
(2022年2月・上海)
「健康観察」期間については、上海市に自宅があれば自宅での待機隔離ができる場合と、健康観察用ホテルに宿泊する場合とがあり、これらはその時の感染状況や自宅環境などから判断されるため、予告なく変更されるので、事前ではなく、かなり直前の情報収集が必要。
穏やかな週末を迎える上海市内
ちなみに2022年2月25日現在、この7日間の健康観察期間の管理が厳格化され、上海市内に自宅(固定住所)があってもほぼ健康観察用ホテルでの待機隔離と考えてよい。この期間中、行動が制限され、ホテル客室から一歩も外へ出ることはできないので、集中隔離とあまり変わらない。ただ、デリバリーサービスが利用できるようになるため、食事に関するストレスは軽減しそうだ。
さて、この隔離期間では、幾度かのPCR検査を受けるほか、毎日の検温で、健康状態をチェックする。こうした厳しい水際対策で、上海市内の感染リスクを最小限に食い止め、感染拡大を抑えている。
ところで、これら隔離期間の移動やホテルなどは全て調整や手配をしてくれるので、個人として特に手配する必要もなく、指示通りに行動し、隔離期間を終えて「陰性」が確認されれば、はれて解放⁉︎となるわけだ。
集中隔離期間の健康QRコードは、「赤」色!
また、中国国内で使用する「随申碼 (スゥイ・シェン・マ/健康QRコード)」だが、これは、健康状態を把握するためのコードで、「赤、黄、緑」の三色で提示され、「緑」色でないと行動が制限される。
店外で、健康QRコードを準備する来店者(上海)
中国国内では、オフィスビルや観光地への入場、ホテルへの宿泊など多くの場面でこの「随申碼」の「緑」色の提示などが求められる。隔離期間を終え、この「随申碼」が緑色に変わると、本当の意味で自由に行動できるようになる。
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