2018年10月19日の新浪、消費日報、光明などのサイトにアップされた“赤いスープの風呂”その名も「奇妙的紅湯池」(中国語名)。
入浴するだけでなく、写真を撮らずにはいられない温泉?(出典:視覚中国)
重慶ご当地グルメとして世界的にも有名で人気の麻辣(マーラー)火鍋だが、10月18日、その真の“麻辣火鍋”を伝統的かつ起源に忠実に再現した温泉風呂がお目見えし、地元の市民たちが入って写真を撮ったりして楽しんだ。
この鉄鍋は4つに仕切られている(出典:中新網)
重慶の“麻辣マーラー火鍋”の起源は、実は明末清初にさかのぼる。それより少し新しく始まった四川火鍋とは別のものだ。
重慶“麻辣マーラー火鍋”は、巴蜀(はしょく)人の愛するグルメ食で、長江沿いで船荷の仕事をする人たちに向けて、荷担ぎ人夫たちが天秤棒の先に鉄鍋をぶら下げて、アツアツの食事を提供していたもの。
上から見るとこんな感じ(出典:消費日報網)
荷担ぎ人夫たちは、水牛の内臓を買ってきてきれいに洗い、天秤棒の先に小型の炉(コンロ)をつけてその上に火にかけられるようにした鉄鍋をあしらい、その鉄鍋をいくつかに仕切って、それぞれに具を入れて煮詰めたスープを用意した。そして船荷人夫たちは好きな仕切りを選んで、水牛の肉片とともにアツアツのままいただいていた。
鍋から牛脂の入った小皿にとって食するもので、その小皿の数で料金を支払ったという。
また、スープは何年も煮出して作ったもので、日本の焼き鳥屋の直伝のタレのようなものらしい。
のぼせてしまった?(出典:消費日報網)
本当に火鍋に入っている感じを味わうため、自分の好みで野菜?(の形をしたもの?)を一緒に温泉の中に入れることもOK! ただ、むやみに入ることはOUTで、自分で一度決めた湯船に入ること。
いっぱいの赤いお湯と浮いている赤いトウガラシは、一見引いてしまう気もするが、この赤色はトウガラシを溶かしたお湯ではなく、鶏血藤、ドクダミ、ベニバナ、ヨモギ(中国の端午節には菖蒲とともに必須のアイテム)など漢方薬材を煮詰めて出た色なので、体に良いのだ。
湯の中のトウガラシは本物(出典:消費日報網)
重慶といえば、“辛さに強い(能吃辣)”というイメージだし、重慶の人はトウガラシには一種の忠愛の情を持っている。
ともあれ、鉄鍋風呂の脇には、火鍋を食するためのふり塩のびん容器やビールの缶、牛脂ザラとお箸などが鉄鍋の大きさに合わせたサイズで置いてある。そして、巨大な赤トウガラシのレプリカも。
これは、入って見るっきゃない?
(情報元:http://slide.news.sina.com.cn/s/slide_1_2841_326600.html#p=1
http://www.xfrb.com.cn/html/batai/guangba/414720.html
http://big5.gmw.cn/g2b/travel.gmw.cn/2018-10/19/content_31780733.htm)
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