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2021.06.01
遠いようで近い存在「中国の火星基地」

中国の無人火星探査機「天問1号」の着陸機が5月15日午前、火星に着陸したと中国のメディアが報道しました。中国の探査機が火星着陸に成功するのは初めてで、世界においても旧ソ連と米国に続く3か国目です。

今回の探査機は、昨年7月中国の海南島から打ち上げた大型ロケットによるもので、今年2月10日に火星の周回軌道に到達し、火星地表の地形や地質の調査を行います。

 

 

探査機の着陸CG動画も公開されていますので、もしご興味がある方がいたら、是非下記リンクからご覧になってください。

https://v.qq.com/x/page/l3246esqgj3.html

 

中国の宇宙開発はNASAを抜くのも夢ではないと、グローバルのメディアでは報道されているようです。

 

中国において、宇宙探索への興味や注目度など、実は色々なところから見られます。

具体的な例をあげると、中国の内陸部「甘粛省のゴビ砂漠」地域「火星基地」というような施設も2018年から出来上がっています。

 

出典:https://k.sina.com.cn/article_1650630701_6262a02d00100cpf9.html?sudaref=www.google.co.jp&display=0&retcode=0

 

出典:https://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_2530856

 

出典:https://vnreview.vn/tin-tuc-khoa-hoc-cong-nghe/-/view_content/content/2637683/tham-quan-can-cu-mo-phong-noi-sinh-song-cua-con-nguoi-khi-len-sao-hoa-cua-trung-quoc

 

 

この基地は火星環境を模しており、基地の敷地面積は62㎢で、3つのブロックの中では1期(建築面積1800㎡)が完了し、使用されています。2期は建設中で、建築面積は約5千㎡です。

使用されている1期ブロックには、9つのモジュールが設けられています。

 

出典:基地管理側から提供されたPR映像により

 

上記図面は1期ブロックの各モジュールの説明となります。

生物舱:生物試験モジュール

气闸舱:エアロックキャビン

总控舱:中央制御モジュール

生保舱:生命保障モジュール

存储舱:倉庫モジュール

卫生舱:(トイレなど施設)モジュール

娱乐健身舱:娯楽&運動モジュール

 

乘员舱:乗員生活(寝室)モジュール

医疗舱:医療モジュール

 

人類が完璧に火星へ探査移民後の生活をシミュレーションできるようになっています。

この施設は中国宇宙開発の政府部門とも連携していますが、普段は青少年の宇宙探査知識の普及など教育施設となっています。もちろん成人の見学もできます。

この施設のおかげで、遠いようで近い「火星」が実現できました。

現在利用できる施設だと宿泊できませんが、もし一般人が宿泊できたら、夜にはよく銀河が見えるそうです。

 

では、なぜこんなところにこのような施設が造られたのでしょうか?

中国では特に青少年に対する宇宙知識の普及と教育にとても力が入れているので、政府主導で立ち上げたのかと思っていましたが、実は違います。

この施設は元々リアリティ番組「挑戦吧!太空」、宇宙探索生存挑戦類番組の撮影基地として、作られました。

この番組は、複数のタレントが火星の環境中でどうやって生存するかと言った内容だったため、甘粛省金昌市の砂漠が火星環境とそっくりだったので、ここに建設されました。番組は2018年11月から放送されました。

番組終了後、ここを映画の撮影セットにしたり、青少年の教育基地と宇宙探索科学旅行基地として運営されるようになっています。

 

出典:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1614385504606589730&wfr=spider&for=pc

 

出典:https://www.sohu.com/a/259573284_582848

 

出典:https://www.sohu.com/a/259573284_582848

 

テレビ番組でもこれほど熱心に宇宙関連コンテンツをやるというのは、中国のお国柄が見えてきますね。全国民が宇宙開発に注目し、関心を高め、知識も高いと思われます。

 

さあ、本当の惑星「火星」では、新たに何か発見できるでしょうか、個人的にとても興味津々です。

 

 

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