2018年10月15日、美麗日報によると、44年間忘れられていた「台湾池」が再び脚光を浴びている。
「台湾池」とは、台湾地図の形をした小さな池のことで、実は、台湾台中市の国立中興大学にある中興湖をなす湖のひとつ。今回、SNSで話題になるまで、「たぶん中興大生や教職員ですら、その存在を知らなかった人が多い」、と学校関係者は語るほど、その形の特徴はあまり知られていなかったようだ。
おもしろポーズでパチリ!(出典:美麗日報)
もともと、「台湾池」の由来は、1977年までさかのぼるのだが、中興大学が「中興湖」を掘ったときに、中国大陸、海南島、台湾の地図を模倣してそれぞれ形にしたということだ。ちなみに余談だが、当時、池掘りに参加した学生の多くは、今、中興大学の教授になっているそうだ。
中興湖の全景。右に台湾池が見える(出典:馬蜂窩)
今回、空撮された「台湾池」とともにいろいろなポーズを撮影した写真が「網紅(ワンホン/ネットインフルエンサー)」になり注目を集め、瞬く間に“おもしろポーズ”で撮影してSNSにアップすることが流行りだした。
ユニークな写真が多く、話題に(出典:美麗日報)
有名な唐の詩人、王之渙(おうしかん)の漢詩「鸛鵲楼(かんじゃくろう)に登る」に「欲窮千里目,更上一層楼(千里の目を窮めんと欲し、更に上る一層の楼)」という一句があるが、ネット上では、それにひっかけて、“台湾池を見るには、高い楼に上るのではなくドローンで”、というユニークなものや、“10秒で台湾めぐり”などというインパクト大のコメントなどがあがっている。
これまでも、この中興湖は映画のロケ地として知られているが、今回「台湾地」が有名になったことで、“必ず行きたい撮影スポット”として、ますます多くの人が訪れそうである。静かなたたずまいの湖畔が一転して人でにぎわうという光景が目に浮かんでくる。
中興湖も知る人ぞ知る、穴場の観光地(出典:馬蜂窩)
ただ、普通に池を見ただけでは、その形までなかなか気がつかない。実際、SNSで話題になるまで、池を見ても、“台湾の地図”を想像する人は少なかっただろう。いつも見ている角度では見えないものが空撮で見えてくる。
そういう意味では、「角度をかえることで見えてくるもの」を考えたとき、その人の人生もまた同じで、違った角度でみると、また違った人生が見えてくる。悩み多き学生にとり、ゆったりと「違う角度」からものごとを見つめ直す絶好のロケーションになるかもしれない。
情報源:http://ml.bldaily.com/life/p-661345.html
https://news.tvbs.com.tw/fun/1009006
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