現代はテレビやパソコン、スマートフォンといった文明の利器からさまざまな情報を視覚的に獲得できる、便利な世の中である。しかし、これらのツールはあまりの便利さゆえについつい使いすぎてしまい、知らず知らずのうちに目に大きな負担をかけてしまっている。長時間画面を見ることで目はどんどん疲れていき、かすみ目や充血、異物感が発生するとともに、視力もだんだんと落ちていく。目が悪くなるとストレスも溜まりやすくなるほか、肩や首のこりも誘発して生活の質も下がってしまいかねない。
大事な目を守るために、目薬を差したり、ジェルパッドや蒸気マスクを使って目を冷やしたり温めたり、目のマッサージをしたりといったケアを試みるものの、目薬がうまく差せない、シートなどで目を休めるのは時間がかかる、マッサージは眼球へのダメージが心配……などといった悩みを抱える人も多いようである。
そこで中国で開発されたのが、携帯式のコンパクトな目のミスト噴射器だ。目薬などの液体を電気信号により、1000個以上もの微細ノズルから一斉噴射してミスト化し、目を優しく包むように浸透していくという仕組みで、ミストの直径は髪の毛の50分の1に相当する3〜5マイクロメートルと非常に小さく、使用時の抵抗感が全くないという。
■眼精疲労回復、洗眼、メイク落としなど、様々な用途に使える
また、しずくを1、2滴垂らす目薬とは異なり、ミストが目の隅々まで行き渡るため、薬液の成分を十分に吸収することができる。目薬を差した時のような痛さやしみる感じは一切なく、「知らず知らずのうちに目の疲れが取れてリラックスできる」のだ。しかも、ミスト化できるのは点眼薬だけではなく、洗眼液、蒸留水、生理食塩水などもOK。目を優しく洗ったり、目の周りのメイクを落とす際にも使うことができるのである。
そして、このミスト式点眼器が持つ大きな強みが、ポケットに入れられる程のコンパクトな本体だ。目の乾きや違和感を覚えたら、すぐに取り出して使うことができる。操作も簡単で、タンクに液体を入れ、専用ノズルを目にあてがいボタンを押すだけでミストが噴射されるため、子どもやお年寄りまで幅広く使用可能だ。作動音も30デシベル以下と低く、図書館で使っても迷惑にならないのが嬉しい。電池はUSB充電式で、1時間充電すると1日10分の使用時間で4日間連続使用が可能。タンクは取り外して洗浄できるので、衛生面でも安心だ。
目は心の窓、とよく言われる。目が疲れていれば心も草臥れるし、目が元気なら気分も快調になる。スマホにパソコン、テレビと目に負担のかかる物に囲まれている現代社会に生きるわれわれは、大切な目をどうやって守るかを真剣に考えなければならない。そんな中、ミストで目を労る新たなアイケア製品は市民必携のツールになるかもしれない。
(出典:https://mall.ifeng.com/c/872TR27QCGa#_wth_lm4)
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