もう25年ほど前になりますが、中国の作家、そしてもと中国の文化部部長(文化大臣)の王蒙先生が日本に来られた際に、友人のお手伝いで、4月遅い桜を見に長野県の小諸にお連れしたことがありました。それがご縁で、今回王蒙先生が再来日した際に、またアテンドにつかせていただく機会に恵まれました。
成田に降り立ったその姿は、白髪の紳士になられていたものの、83歳には思えないお元気なご様子で、その笑顔はちっとも変っていませんでした。
桜美林大学から名誉博士号を贈られた王蒙先生(中央) 奥様の単三婭さんとともに
ハードな日程で、多い時には1日3度もの講演で、さぞお疲れになられたのではないかと思いましたが、講演の際には一切疲れを見せず、しっかりとした口調で、しかもユーモアたっぷり、わかりやすく多岐の分野にわたるお話をされていました。「脳残(頭がおかしい人)」というネット上の言葉も飛び出したときには、「王蒙先生、すごい!」と思わず心の中で拍手してしまいました。
その人柄は、壇上をおりても、まったく変わらない自然体で、そこには肩書など何も頼らない一人の人間としての魅力があふれていました。
創価学会の文化センターにて説明を受けるご夫妻
一般財団法人アジア・ユーラシア総合研究所の王蒙先生関西歓迎交流会にて
一方講演にお集まりになった方々も、みなさん王蒙先生のお人柄に惹かれて長年交流のあった中国通の方々ばかり。私などはまだまだ若輩者で、知らないことの方が多く、大いに啓発されました。
帰国の車中で、王蒙先生は「次回は船で直接神戸にこよう」と話されていました。19歳で「青春万歳」という小説でデビューされてから、これまでずっと第一線で活躍し、日本と中国の文化交流のかなめとして、存在感を放ってこられた王蒙先生。これからもますますお元気で、ご活躍されることを心から願ってやみません。
奥様、王蒙先生 吉田 王蒙先生だけが正面をしっかりみてらっしゃいますね
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