上海の街並みに「青団」を買うための行列が見られるようになると、春の訪れを感じる。今年も「青団(チン・トゥアン)」を食べるシーズンがやって来た。「青団」が話題になる頃、上海は春爛漫、満開の花が咲き誇り、本格的に春の到来を実感できる。
緑の宝石とも呼ばれる「青団」(上海)
毎年、清明節(チン・ミィン・ジィエ/せいめい・せつ)がちかくなると、この青団を食べる伝統的な習慣がある。
各店で趣向をこらした「餡」の青団販売で行列!
清明節は、旧暦3月の春分の日から15日目にあたる節句で、先祖を祭る伝統的な祭日。墓参りをして先祖を偲び、墓掃除をする風習があり、旧暦でみるので、毎年その日付が変わり、2021年は4月4日(日)で、4月3日(土)〜5日(月)が清明節の三連休となる。清明節までは、まだ2週間ほどあるが、早くも上海市内の商店前には、緑色の「青団」がきれいに積まれ、行列をつくっている。
食欲をそそる輝き⁉︎(上海)
ところで、青団は、ヨモギ餅のような草団子で、年間を通じて販売されているが、清明節で食べる伝統的な食べ物として、この時期が一年間で最も売上げが伸びる。
甘党には「邪道」だと思える?甘くない草団子!
この時期になると、上海杏花楼、沈大成、新雅粤菜館といった有名な老舗もこぞって、それぞれ趣向をこらしたユニークな餡の青団を販売し、「青団」商戦を盛り上げている。
地元での老舗人気は健在!(上海・沈大成)
定番は、小豆餡なのだが、近年の傾向としては、人気の常連で、「網紅(ワン・ホン/ネット上で人気となった人や商品)」餡でもある肉でんぶ(肉松)と塩漬け卵餡の「咸蛋黄肉松青団」のほかに、苺やドリアンなどのフルーツ餡、総菜にもなりそうな塩漬け肉とタケノコ餡や牛肉チーズ餡、さらには、高級食材を使った餡など、さまざまな“新味”が登場する。その話題性は充分で、毎年、これら斬新な餡を楽しみにしているファンも多い。
1個から購入できるので、味のお試しもお手軽に!
ちなみに、青団はコンビニやスーパーにも並ぶが、デリバリーでも購入できる。有名店の青団も並ばずに購入でき、お家で手軽に創作“餡”が楽しめるようになった。
株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、コーディネーションサービス、ライブ配信サービスをご提供している会社です。
本日御紹介した「清明節の青団」関連についてもっと知りたい方、写真の使用をご希望の方は、是非お問い合わせください。