2018年6月5日、新浪によると、中国の全国大学統一入試(高考)を直前に控え、安徽省にある「アジア最大の大学受験工場」と呼ばれる高校の受験生約1万5000人が保護者らによって盛大に送り出された。
中国では毎年6月7~8日に「高考」が行われる。中国の大学入試はこの「高考」一発勝負だ。学歴が重視される傾向がなおも強い中国では、人生を大きく左右する一大イベントと見なされており、子どもたちは昼夜問わず必死に勉強して「高考」に臨むのだ。
(一流大学を目指す彼らは「全村の希望」なのだ 出典:騰訊網)
「アジア最大の大学受験工場」と呼ばれ、毎年この時期に注目を集めるのは、安徽省六安市にある毛坦廠高級中学(日本の高校に相当)だ。厳しい寄宿生活と勉学指導により高いエリート大学合格率を誇り、全国から生徒たちが集まって来る超マンモス進学校で、今年は現役高3クラス59クラス+再受験クラス68クラスの生徒約1万5000人が「高考」を受けるというからとんでもないスケールである。
(毛坦廠高級中学の壮行風景 出典:騰訊網)
これだけの受験生が校内に入れば、その壮行風景も当然派手になる。試験会場へと出発する5日午前7時ごろ、受験生たちは続々と大型バスに乗り込んだ。そして、縁起がいい「8」時になると、バスの隊列が学校を出発していった。
(笑顔で応える生徒たち 出典:騰訊網)
校門の前は朝早くから駆け付けた、見送りの保護者たちで埋め尽くされている。その様子は、まるで春節時の帰省ラッシュに人で溢れかえる駅のようだ。人込みをかき分けて進むバスの周囲で、保護者達はわが子らに声援を送りながら、中国の国旗を振り、スマートフォンのカメラで撮影をする。中にはチャイナドレスの人もいたりして、完全にお祭りムードだ。
(チャイナドレスで送り出す保護者 出典:騰訊網)
派手過ぎる見送りに、車内の生徒たちは笑顔で手を振っていた。しかしその笑顔とは裏腹に、彼らの背中には家族の期待、さらには町内や村の期待がのしかかっているのである。
(情報源:http://slide.news.sina.com.cn/c/slide_1_2841_281099.html#p=1)
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