コロナの第5波が落ち着きを見せ始めた香港では、4月21日よりさまざまな規制緩和が開始された。
たとえば公共の場所で集まることができる人数は2名から4名に増え、自宅などプライベートエリアでは2家族以上の集まりも可能となった。親族の連帯感の強い香港、これで親戚との行来や集まりが開始されるに違いない。
レストランでの夕方6時を過ぎる飲食が解禁され、1テーブルあたりの着席人数が4名までに増加された。2022年1月7日より実に3ヶ月以上も続いた「夜間18時以後の店内飲食禁止令」がやっと解除されたのである。
多くのレストランでは当分の間、夜の営業は予約でいっぱいとなっているようだ。
最近の調査で香港の失業率が5%となった旨が報道されていたが、これをきっかけにレストラン等サービス業の需要が増え、少しでも経済や雇用が戻ることが期待されている。
エンターテインメント関連ではスポーツ施設(屋内外とも)・映画館・テーマパーク・エステ・マッサージ・宗教施設なども再開される。
ただ依然として停業を余儀なくされている業界もある他、屋外や公共の場でのマスクの着用は義務付けられたまま、そして、開業できたとしてもワクチンは勿論のことスタッフの抗体検査・入場率など多数の条件付きとなる場合があり、まだ諸手を挙げて喜ぶ状態とは言い切れない。
しかしながら4月に配布された給付金の電子消費券と今回の規制緩和の相乗効果により、香港の街なかではレストランへ人が集まったり、ショッピングやエンターテインメント施設に出かけたりと、急激な経済活動の活発化が始まっている。また、友人や親族との行来、学校や会社のスタートなど、人の往来も急激に増えているようだ。
1ヶ月前には考えられないほど急激な回復にあると言える。
そんな中、もう1つ驚くべきニュースが発表された。「5月より非香港居民(香港居住権を持たない人)の入国が可能」となるのである。
現在香港居民が外国から香港に入る場合、ワクチン接種やPCR検査、入国後は指定ホテルでの7日間の隔離と数度に渡る抗体検査などが義務付けられている。これらの条件は、これから入国可能となる外国人・香港人ともに同じであり、煩雑な手続きを思うと必要に迫られた人の移動となるに違いない。
それでも、今まで香港居民のみの入国のみとされていた状態から約2年振りに外国人も入境できるようになる、というニュースは非常に明るい光を香港に灯してくれたかのようである。
コロナが始まって以来、香港は世界でもっとも厳格なコロナ対策を取っている国だといわれ続けてきたが、2022年に入りいよいよ少しずつ動き出したようである。
2021年2月当時の香港国際空港、ほとんど人影もない状況であった
2021年2月当時の香港国際空港。ほとんど人影もない状況であった。
2021年2月当時の香港国際空港
アジアのハブ空港にも関わらず飛行機の離発着がほとんどいなかった。
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