コロナ禍からの奪回を目指し、世界各地で経済活動が再開されつつある。台湾では連続44日間、市中感染が起きておらず、ほぼ終息したようにも見えるが、まだまだ第二波への緊張感が拭えない。しかしながら市民たちは低迷した経済を取り戻そうと必死に毎日を暮らしている。
台北の町並みは殆どが今までの日常生活に戻っているように見えるが、どのエリアの人達も口を揃えて言うのが「外国人観光客が見当たらない。」という言葉だ。
日本と同じく海外からの観光客を重要な経済源とする台湾、感染0が10月まで続けば徐々に海外からの渡航を受け入れるとのことだ。
筆者が台北各地の観光エリアを巡ったところ、最も活気を感じたのが漢方や乾物などの店が並ぶ「迪化街」だ。布の市場や問屋が並び、海外観光客のみならず、地元の台湾人たちも日常的に立ち寄る店が多いようだ。
今回は歴史ある観光スポット迪化街に100年以上続く漢方の老舗をご紹介しよう。
店の奥の様子まで分かるオープンな店構え、初心者でも入りやすい
六安堂參藥行は地元の台湾人のみならず、日本をはじめ世界各国に顧客をもつ人気の漢方薬局だ。体の各症状に応じて様々な漢方を調合してくれる。
ズラリと並ぶ生薬の棚は圧巻の一言、日本ではなかなか見られない風景だ
四代目社長の楊さん、羨ましくなる程の透き通るような肌の持ち主
「アジアンビューティー」という言葉が美容雑誌などでも使用され、生薬や漢方に興味をもつ日本人女性が非常に増えている。しかしながら日本で購入する漢方はかなり高額で手が届きにくいのも事実。日本でも生活経験のある社長の楊さんは実に堪能な日本語で商品説明をしてくれる。
台湾の免税店や漢方薬局でよく見られるのが、やや怪しげな日本語を使いながら積極的に勧めて来る女性店員、日本人観光客なら誰もがその洗礼を受けたことがあるのではないだろうか。しかも異国の地で自分の口に入れる漢方を買うとなると、いくらかの勇気が必要かもしれない。
しかしながらこの店はそんな心配を一気に払拭してくれるだろう。非常に感じのいい応対をしてくれる楊さんは大変フレンドリーでありながらどこか控えめで、日本での生活経験があるからであろうか、日本人と非常に波長が合う受け答えをしてくれるのだ、漢方初心者でもこれなら安心。
日本人には嬉しい入浴用の漢方も
ハトムギの粉など日本ではなかなか入りにくい食材も手に入る
日本人に人気のフカヒレはコラーゲンたっぷり
良質なドライフルーツも手軽な値段だ
漢方は1ヶ月分1000元程から取り扱っている。ちなみに肌の奇麗な楊さんはアメリカ人参の粉末と真珠の粉を混ぜた漢方薬を飲んでいるそう。(免疫力を上げ、美白効果にもいいのだとか。)
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【店名】六安堂參藥行
台北市迪化街一段75號
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