日本を始めとする世界各国でコロナウィルスが猛威をふるい、気温が下がり空気が乾燥する冬は特に警戒が必要だ。台湾はコロナウィルスを封じ込めたとして日本でも報道されているようだが、コロナによる経済的打撃が各地を襲い、特に海外観光客の多かったエリアでは店舗によっては壊滅的と言ってもいい程の打撃を受けているようだ。
シャッターが目立つ商店街の様子
先週ご紹介した九份(ジョウフェン)も観光客の減少が深刻である。週末や晴れた日は地元の台湾人や南部からの台湾人旅行客で賑わうが、海外旅行客と比べると一人当たりの消費額は少なく、特に日本人や韓国人などの海外旅行客をターゲットにした飲食店、土産店などは大変な思いをしている。
今回ご紹介するのは海外からの観光客に人気のアトリエだ。
小さなスペースには数々の作品が並ぶ
日本でもその芸術性の高さから話題となっている「花文字」。(花鳥字、中華式飾り文字などの別名も)1つ1つの文字を中華圏で縁起がいいとされる蝶や桃、竹などでデコレーションしたアート作品だ。
日本ではなかなか見ることができない芸術作品で、台湾を訪れる際に購入する人も多い。
その道40余年の芸術家宋崢氏の手がける作品は特に日本人観光客から人気でコロナ前は行列ができる程であった。
希望の文字を紙に書いて伝えると、5分も経たないうちにあっと言う間に素晴らしい作品が出来上がる。
心を込めて花文字を描く宋崢氏
現在コロナの影響により海外からの観光客がほぼゼロとなり、売り上げにも大変なダメージを受けているそうだ。しかしながら地元台湾人からも有名な為、友人や家族、親族へのプレゼントにと注文する台湾人もいるようだ。
筆者が訪れた際には「病気の父が今日誕生日の為、お祝いの言葉を書いて欲しい。」という注文が入り「誕生日おめでとう」を意味する中国語「生日快樂」の4文字を竹をモチーフに描いていた。竹はまっすぐに伸びる事から健康を意味するそうだ。 このように何かの願掛けや祝い事等、あらゆる目的で注文があるようだ。
「幸福」の2文字を花文字で表現。竹、太陽、鳥などあらゆる縁起物が
こちらは「健康」の2文字、魚や竹など様々な縁起物が描かれている
福を招く「招福」の2文字 生き生きとしたタッチで描かれている
宋崢氏の作品は文字数によって異なるがハガキサイズで1枚300元程、10枚からであれば日本への郵送もしてくれる。これからの年賀シーズンにもぜひお勧めだ。
来年の干支の丑
コロナ終息を祈るアマビエの姿も!
縁起がいいとされる花文字、玄関や部屋に飾っているという日本人も多い。ぜひこれからの験担ぎアイテムとしてお勧めだ。
【店名】騰龍閣書廊
新北市瑞芳區豎崎路11號(向かいに店舗有)
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