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2023.09.14
中国のフィンテック展示会、さらに進化した生体認証技術の数々が披露される

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中国上海市で9月7〜9日、世界最大規模のフィンテック展示会「2023外灘大会」が開かれた。大会では6G、ペット生体認証システム、脳生体認証システム、無人セキュリティ、AI脳ラーニング、ブロックチェーントレーサビリティ、デジタルヒューマン、仮想空間などさまざまな分野の「黒科技」(ブラックテクノロジー)が競い合うように展示された。近い将来われわれの日常生活に登場するテクノロジーもきっと多いことだろう。

 

■生体認証は指紋、顔から「脳のシワ」の時代に

スマートフォンやドアロック、そして新型コロナによって各地に設置された体温測定カメラなど、日常生活において指紋認証、顔認識には今や当たり前の存在になった。しかし生体認証技術はさらに進化を続けており、脳のシワによって個人を識別する技術の開発が進んでいるというから驚きだ。同大会では世界初の脳のシワによる生体認証装置の体験ブースを設置。特別なヘッドギアを着用すると、装置が脳のシワの形状を記録し、これにより生体認識を行うことができるようになるとのことで、これからはもう「顔を整形したら顔認証が通らないかも知れない」という心配も不要になるかもしれない。

■ペットの生体認証技術も進化

顔認証技術は今や人間だけを対象にしたものではなくなり、ペットの情報を管理するための認証技術も開発された。AIカメラに愛犬の顔を映すと、品種、年齢、サイズ、体型データ、清潔度、気分度などのデータがディスプレイに表示される。動物病院で診察を受ける時に、顔認証によって簡単にデータのやり取りが可能になるのだ。また、従来はペット保険金を請求する際にペットの正面、横顔、手術中の写真を提出する必要があるなど、かなり面倒な手続きが必要だったが、ペットの顔認証システムを導入することで手続きが大いに簡略化される。また、AI診療システムをペット医療にも導入することで、実際に病院に行って診察を受ける前に画像や映像を通じて想定される病気と治療方法、治療に必要な費用などを知ることもできるようになる。飼い主にとってもとてもありがたいシステムであると同時に、獣医にとっても診療業務の負担軽減に繋がりそうだ。

 

浙江省杭州市では2021年に飼い犬の登録システムに鼻紋認識技術を導入した。今大会の展示では「鼻紋認証技術」が「生体情報認識システム」にアップグレードされ、身元と健康状態をより正確に記録できるようになった。現在は主に犬を対象とした認証システムの開発が進んでいるが、将来的にはさらに多くの動物の認証ができるようになり、各個体が独立したアイデンティティを持つようになるかもしれない。

 

■心拍で認証する決済サービスも

華為技術(ファーウェイ)のスマートウォッチを身に着けると心拍によって本人確認が行われ、ウォッチをタグに触れるだけで決済が完了する。これはファーウェイとアリババが共同開発した「支付芯」システムによるものだ。「支付芯」は、主要な決済機能をハードウェアのセキュリティチップ内に組み込むことで、ユーザーの資産、データ、プライバシーセキュリティーを守ろうというもの。アリペイのアカウントと紐づけすることで、チップを内蔵したウェアラブルデバイスを使って簡単にかつ安全に決済ができるようになる。脈拍は人によってペースが異なるだけでなく、強さや波形もそれぞれ異なる。本人以外がスマートウォッチを使って決済しようとしても、心拍のデータが一致しないために使えないというわけだ。激しい運動や病気などで心拍のペースや強さが変化した時にもちゃんと機能するのか、という点が気になるところではある。

 

次々と新しい技術が開発、披露されるのはとてもワクワクする。新技術が導入される前に克服すべき課題や、導入によってこれまで存在しなかった問題や憂慮が出てくるという側面もあるが、種々の問題を乗り越えてわれわれの生活をより豊かにしてくれると信じたい。

 

(出典:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1776797802869610958)

 

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