2022年4月、上海市初の大掛かりな都市封鎖が、当初の解除予定日を延長して続く中、買いだめしておいた食料品が足りなくなってきた家庭も多い。もともとの予定では、浦東エリアは3月31日まで、浦西エリアが4月5日までとされていた封鎖対策。蓋を開けてみると、途中で対策が変更され、4月8日現在、いまだ全市での封鎖が続く。
今や大人気の新鮮野菜(上海・配給品)
封鎖期間の延長が続くと、事前にどれだけ備蓄していたとしても、日持ちしない新鮮野菜や果物といった食料は当然不足してくる。デリバリーサービスも通常運営されていない状況では、政府の配給品以外、個人で食料品を入手することは困難で、主流となっているのが「社区団購(社区居住者グループによる共同購入のこと)」だ。個人注文よりも配送が円滑に運営される「社区団購」だが、居住マンションのチャットグループの中で注文や支払いを完了するため、言葉の壁があるとハードルは高い。
社区団購できる食品の一部(上海)
一方、政府からの配給品の内容も現地に単身赴任をする駐在員を悩ませている。料理が得意な人やこれまでも自炊をしていた人にはありがたいが、全く料理をしない人にとっては、苦笑したくなる肉のかたまりや太刀魚(タチウオ)のぶつ切りなどの配給。
配給品・冷凍の鶏肉?(上海)
冷凍とはいえ、その処理にお手上げという声も聞こえる。配給品はありがたいが、普段使わない食材があるのか、上海市民も配給品を使った料理レシピをSNSでリクエストするなど、話題にことかかない。
タチウオを使った料理レシピがほしい⁉︎(上海)
そこで、気になるのが自宅隔離用に備えておきたいもの。日持ちする食材もそうだが、例えば、小麦粉などの粉もの。他の食材と合わせることでレパートリーが増え、飽きのこないメニューが簡単に作れる。そのほかに、ホットケーキミックスやゼラチンといった手軽にスイーツがつくれる材料もあると便利。隔離期間のおともに、適度の「甘さ」も必要。もちろんチョコレートなどの備蓄があれば、それでも良いが、「作る」ことで気分転換もできる。
配給品「大礼包(救援物資の豪華詰め合わせ)」の一部・中身はエリアによって違う(上海)
封鎖直前、野菜、果物、肉、魚、米やインスタント麺などを大量備蓄した人は多いが、菓子類、コーヒー豆、アイスやタバコなどいわゆる嗜好品を多めに買いだめしたという声はあまり聞かない。買い出しの時に、嗜好品の優先順位が低く、買い忘れたり、さほど量を買っていなかったりする人が多いと思うが、隔離期間の長期化で、ストレスからくるメンタルケアを考えたとき、やはり嗜好品が揃っていると、気持ちにもホッとゆとりができるはず。
今回の封鎖を経験した現地では、「次回があってほしくないけど、次回があれば、◯◯を備蓄する」と言った会話がはずむ。
株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、コーディネーションサービス、ライブ配信サービスをご提供している会社です。
本日御紹介した「上海の自宅隔離用セット」関連についてもっと知りたい方、写真の使用をご希望の方は、是非お問い合わせください。