中国では、「中秋節(ちゅうしゅうせつ)」の三連休(9月10日〜12日)を迎えているが、新型コロナウイルス感染が拡大しているのを受け、不要不急の旅行を避け、三連休を上海市内で過ごす市民も多い。上海市内の観光地や繁華街、ショッピングモールなどでは、多彩なイベントが開催され、大勢の人で賑わっていた。
ショッピングモールでのイベントは大盛況(上海)
「中秋節」は、春節(旧正月)、端午節と並ぶ中国の代表的な祝日で、月にお供物をして、一家団欒で月見を楽しむ習わしがある。例年は、この時期に帰省したり、家族やグループで国内外へ旅行したりする人も多いのだが、コロナ禍下では、省(行政区分)を跨ぐ移動を避け、動かずに地元で連休を過ごすことが主流となっている。
各商業施設で中秋節イベントを開催(上海)
上海市内で日本人が最も多く居住する古北(グーベイ)エリアにあるショッピングモールでも、中秋節のムードを高めるイベントやマーケットが開催され、人気となっている。ランタンが飾られたイベント会場には、雑貨やアクセサリーをはじめとした様々な露店が並ぶほか、漢服(漢民族の民族衣装)のレンタルサービスもあり、まるで昔にタイムスリップしたかのような雰囲気を楽しめる。漢服に着替え、映え写真を撮影する若者の姿などもちらほら見かけた。
そのほか、市内に点在する大型ショッピングモールでも、それぞれ趣向をこらしたイベントやマーケットを開催し、多くの人が集まり、賑わいを見せていた。
SNS映えする写真撮影スポットも登場(上海)
ところで、上海では、現在も無料PCR検査の実施が続き、バスや地下鉄などの公共機関を利用する時やオフィスビルや公共施設といった建物に入る時には72時間以内のPCR検査陰性証明が、イベント参加には、48時間又は24時間以内のPCR検査陰性証明が必要になる。行動するには、まだまだ不便さは否めないものの、PCR検査が日常化してきているので、当初よりもPCR検査を受けることに慣れてきて、検査の行列もいたってスムーズにながれる。
涼しく過ごしやすい連休をのんびりと楽しむ上海市民
PCR検査の陰性証明を維持しつつ、イベントに参加したり、市内観光やショッピングをしたりと、コロナ禍という環境の中でも、思い思いの過ごし方で、連休を楽しむ姿が見られた。
株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、コーディネーションサービス、ライブ配信サービスをご提供している会社です。
本日御紹介した「上海の中秋節の過ごし方」関連についてもっと知りたい方、写真の使用をご希望の方は、是非お問い合わせください。