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2022.03.19
上海加油(頑張れ)!48時間のエリア別封鎖開始。

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いつもは、にぎやかな繁華街や商業施設が閑散としている。うららかな春の訪れを感じさせる公園のほとんどが臨時閉鎖中。感染拡大を防ぐため、多くの企業で在宅勤務がスタート…とまるで2020年のコロナ感染初期を彷彿させるかのような雰囲気が漂う上海市内だ。

 

そのような中、感染が深刻なエリアの社区(コミュニティ)をベースに、プチ封鎖(隔離)がされている。社区ごとに順次、簡易検査を実施後、まずは48時間の封鎖とPCR検査を実施している。感染者がなければ、封鎖は解除されるが、現在、PCR検査の量があまりにも多く、結果が出るのが遅れているため、48時間後、すぐに封鎖解除とはいかないようだ。

 

上海・いつも渋滞する繁華街の通りも車は少ない

いつも渋滞する繁華街の通りも走行する車は少ない(上海)

 

また、PCR検査で陽性者が発見された場合、その社区は、その後12〜14日間の封鎖が続くという措置が取られる。3月16日現在、順次、段階的にスクリーニングに着手している

 

それでも日増しに感染者が増え続け、先週から在宅勤務に切り替える企業が多くなり、今週では、ほとんどの企業が在宅勤務や当直制に踏み切った。日系企業も同様で、駐在員のみ出勤して対応しているところもあれば、業務上必要な人員以外を在宅勤務にしているケースも見られる。

 

さらに、商業施設や飲食店などでは、エリアにより、営業停止、時短営業、店内飲食禁止でデリバリーのみOK、店内飲食もOKとその対応は異なるが、またも厳しい経営を迫られている。

 

上海・封鎖される大学の門でデリバリーした商品を受け取る学生

封鎖された大学の門でデリバリー商品を受け取る学生(上海)

 

そして、封鎖される社区が徐々に広がっていくにつれ、エッセンシャルワーカーの深刻な人手不足が浮き彫りになってきた。これまで「非接触」デリバリーやモバイル決済などが進んでいた中国だが、今回は感染の有無に関わらず、社区という単位で封鎖隔離されるため、デリバリー配達員も大幅に不足している。

 

不要不急な外出を避けることが推奨され、食料品や日用品をモバイルからオーダー&決済しようとしても「配達員の配送不可」と、オーダーすることができなかったり、配送に2〜3日かかるなど、すでに日常使いして、習慣化しているサービス機能が突如使えなくなったことで、消費者も混乱。まだ封鎖されていないエリアや社区では、自ら店舗へ行き、買い出しすることになり、一時的に実店舗に集中して混雑したようだが、店舗での商品もタイムリーに補充されているので、現在では、そのような状況も少しずつ落ち着きを見せている

 

上海・エリア隔離が始まり、地下鉄(夜10時前後)もガラガラ

平日夜22時の地下鉄車両の様子(上海)

 

上海市民も市政府の封じ込め対策には積極的に対応しており、とりわけ「90後」と呼ばれる1990年代生まれの若者たちは、在宅での「巣篭もり」を楽しむ余裕さえ感じる。一方で、2020年コロナ感染拡大当初の封鎖による在宅経験があるとはいえ、今回は感染スピードがはやいことに不安を募らせている市民が多いのも事実

 

現地では、楽観視する声と感染がますます深刻になるのではという慎重的な意見に分かれるが、これら封じ込めの対策は少なくとも3月いっぱいは続く見込み。折しも4月初旬には、清明節(せいめい・せつ/先祖を祭る中国の伝統的な祭日で日本のお盆のようなもの)の3連休(4月3日〜5日)を迎えるが、この状況では上海市内で静かに過ごす連休となりそうだ。

 

 

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