端午節の3連休(6月3日〜5日)後、徐々に「復工(職場復帰)」している中、街のいたるところで、列をつくって並ぶ人たちを多く見かける。その行列の先にあるのが、常設の「PCR検査スポット(核酸采様点)」で、市内に多数設置されている。
上海市内に多数設置されている「PCR検査ステーション」
上海市では、地下鉄などの公共交通機関の利用やオフィスビル、商業施設といった建物・店舗に入る時には、PCR検査の72時間以内の陰性証明か、又は24時間以内にPCR検査を受けているという証明が必要とされている。市内の移動や買い物には、証明を取得しておくことが必須なため、病院以外でも手軽にPCR検査が受けられるようにと、「PCR検査スポット」が多く設置されているわけだ。
人気のオシャレ通りにも長蛇の列ができている(上海・淮海中路)
住宅団地やオフィスビルの敷地内以外で、市中心の主要通りなどにも多く設置されているが、どこもたいてい長蛇の列ができている。場所によっては、待ち時間が1〜2時間になるところもあるようだ。現状では、オフィスなどへの出勤族は、2〜3日に1回の頻度で検査を受けないとオフィスに入場できない。また、飲食店を含め小売店の従業員に至っては、ほぼ毎日のようにPCR検査の陰性証明が必要とも言われている。
この後にも50m以上の行列!(上海・淮海中路)
ところで、PCR検査に関する登録や結果などは、『随申碼』という実名制登録の健康情報QRコードで管理されている。
健康状態QRコード&PCR検査陰性証明
そして、PCR検査結果や陰性証明の有効期限といった個人の様々なデータが紐づけられているため、この『随申碼』を見れば、どのような健康状態かが一目瞭然である。また、このQRコード管理で、事前予約不要で、居住地や勤務先の所在エリア以外でも、受付時間内であれば、どこでもPCR検査を受けることができる。
行列の先にあるのは「PCR検査ステーション」(上海)
PCR検査は、行列さえクリアすれば、6月いっぱいは検査費も無料と、比較的手軽に受けることができるが、市内を移動・行動するためには、定期的に検査を受け続けなければならないという面倒さは否めない。
(左に)PCR検査待ちの行列が!
また、まれに検査結果が『随申碼』に反映されないこともあるようで、封鎖解除後は、SNS上でもPCR検査に関する話題が多く登場している。
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