最近、若者が集まる飲食店でよく見かけるようになったのがタイブランドの「Chang(チャーン)」。二頭の象がかわいい、小瓶サイズの炭酸水だ。ベーシック以外に、レモンやライムなどのフレーバーもあるが、人気はやはりベーシック。炭酸水をそのまま飲むだけではなく、お酒やジュースを炭酸水で割って楽しむ人も増えてきた。
今、人気の強炭酸水・「Chang」(上海)
ところで、この「Chang」が人気なのは、シュワシュワという強い炭酸とそのサイズ。最近では、自宅にこの強炭酸水を常備している若者が多いと聞く。値段からすると、輸入商品なので、他の炭酸飲料(約3〜5元/約59〜99円)に比べ、約6.9元(約137円)とやや高めだが、それでも売れに売れて、タオバオ(Taobao・淘宝網/中国最大のECサイト)では、この小瓶のリメイクに必要な“雑貨”まで販売されていて、そちらも話題の商品になるほどの人気ぶり。飲んだ後の空瓶をDIYでリメイクしておしゃれインテリアで楽しむといったスタイルもお家時間が増えたことで人気急上昇。空瓶に調味料や緑豆、小豆、雑穀を入れたり、フラワーベースにするなど活用方法も多岐に渡わたり、SNSでもそれらを使った「映え」インテリア写真の投稿が多い。
40度前後の猛暑日が続く上海の「淮海中路」での光景
上海でも数年前から、炭酸水人気がジワジワと広がっていたのだが、とくに今年の夏は、40度近い猛暑が続き、暑くなってくると飲みたくなるのか、炭酸水需要がより著しくなっているようだ。さっぱりとした口当たりで、「シュワシュワ感が美味しい」と飲み心地の良さが改めて注目を集め、夏の必需品という声もある。スーパーやコンビニエンスストアでもすっかり定番となっている炭酸水。「Chang」はビンタイプだが、コンビニエンスストアで取り扱っているほとんどの炭酸水がペットボトルタイプのもので、その種類も中国の有名メーカーのものから、サンペレグリノ(イタリア産)やペリエ(フランス産)といった海外ブランドまで充実している。
SNS投稿で「Chang」空瓶のリメイクも話題に!
もちろん、炭酸水とレモン、ピーチ、ライチ、パイナップルといったフルーツフレーバーとの組み合わせ商品も店頭に並ぶほか、緑茶や烏龍茶など、“中国茶+炭酸水”という組み合わせもある。こうした中国茶との組み合わせは新感覚の味で、“今風”な飲み物と言えそう。カフェでは、コーヒー+炭酸水を組み合わせた“スパークリングコーヒー”も若者に人気のようだが、味に特徴があり、好き嫌いが分かれるところ。
流行に敏感で新しいもの好きな⁉︎上海では、これからも炭酸水や空瓶を使ったさまざまなアレンジが生まれそうだ。
株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、コーディネーションサービス、ライブ配信サービスをご提供している会社です。
本日御紹介した「上海で強炭酸ブーム」関連についてもっと知りたい方、写真の使用をご希望の方は、是非お問い合わせください。