2017年10月24日、騰訊網によると、失恋のショックで福建省の山村に籠って密かに生活しつつ、自分の力で理想の「シンデレラガーデン」を作り上げた女性がいる。
(失恋をきっかけに山村でシンデレラガーデンを作った王さん 出典:騰訊網)
女性の名前は王雪卿さん。福建省恵安県の農村出身の王さんは4姉妹の長女として家計の負担を減らすべく、17歳で出稼ぎを始めた。深センやアモイなどを転々としたが、上司との折り合いがつかず長続きしなかった。そんな王さんに、恋の季節が訪れた。2015年2月に、列車の中で知り合った男子学生と恋に落ちたのだ。中国国内の有名大学に通うエリートだった彼に、学校に行ったことのない王さんはすっかり夢中になった。しかし、彼の両親は王さんとの交際に反対。結局2人の愛はわずか数カ月で破局を迎えてしまった。
失恋で深い傷を負った王さんは、もともと憧れていた山村での静かな生活を始める。1人で福建省泉州市にある山村にやってきて、あばら家を借りた。かれこれ20年は人が住んでいないという家は雨漏りをしていたという。そこで王さんはあばら家を修繕し、自分の理想の住処にリフォームすることを決意したのである。
(家のリフォーム、家具作りも1人でやってきた 出典:騰訊網)
資金は乏しく、レンガを積む、木を加工するなど、1つ1つの作業を全て自分1人で少しずつ進める王さん。この年の春節も実家に戻らず1人で暖炉の煙突を作っていたが、経験がなかったために失敗を繰り返す日々。心が折れそうになりながらも、1年あまりの努力を経て「シンデレラガーデン」はだんだん夢に描いたものに近づいていった。
近くにお店がないので野菜はほとんど自給自足している。そして独学で写真撮影や油絵の技術を身につけた。自分の写真をネット上に掲載したところ多くの人から称賛され、徐々に「シンデレラガーデン」は有名になっていた。多くの人が現地を訪れて写真を撮ったり写生をしたり、王さん手作りの服飾品を勝ったりするようになった。ネット上で彼女の人気ぶりを見た父親は、涙を流したという。
(噂がネットで広まり、多くの人が訪ねてくるようになった 出典:騰訊網)
「なんでこんな生活を?」「どうして仕事しないの?」と多くの人が聞く。王さんは「もう慣れてしまった。自分は自分のやりたいことをする。自分が楽しければそれでいい。言ってみれば、あの男性に感謝しなければ。これから少しずつ大きくしていきたい。成功するにしてもしないにしても、私は死ぬまでここで過ごす」と語った。
(情報源:http://vlike.qq.com/n/#20171024A0EOQ000)
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