旧正月まであとおよそ2週間となった台湾。連日オミクロン による感染ニュースが報道され、人々を震撼させている。桃園空港の清掃員から始まったクラスターがその後桃園にある銀行に広まり、銀行員たちが忘年会で使用したステーキチェーン店にて大規模なクラスターへ発展してしまった。各地のクラスター、感染事案を数えると感染者数は100名を超える。
日本と比べると随分と抑えられている方だが、ゼロコロナを基準に考えている政府にとっては現在が正念場であると言える。とはいえ台湾もそろそろウィズコロナの考えが出てきている事は否めない。低迷する経済とのバランスを考えた今後の政府の動向が大いに注目される。
コロナによって台湾で更に注目されるようになったのが環境問題だ。自然環境を考えずに突き進んだ我々の便利な生活が、なかなか押さえ込むことのできないやっかいな伝染病を生み出したという考えが人々の間で生まれてきている。台湾では多くの若者が環境破壊に関心を持ち、日々の暮らしにエコを取り入れているようだ。特に注目されているのが肉食文化の見直しである。もともと台湾には宗教上の理由で素食(スーシー)と呼ばれるベジタリアンが多く存在するが、昨今のエコブームにより、若者の間でも素食文化が広まっているのである。今回は2回に渡り、先月世界貿易センターにて開催されたベジタリアンのイベント「素食大展」の様子をレポートしよう。
広いイベント会場に台湾を代表する多くの素食メーカーが集結した
各ブースでは販売もしている
昨今、ベジタリアンの間で注目されているのが次世代ミートとも呼ばれる大豆ミートである。台湾にも多くの次世代ミートを製造する会社が存在する。
どうみてもビーフパティにしか見えないが、肉は全く使用していない
台湾メーカー「三機(サンジー)」が大豆タンパクを使用し製造した次世代ミートパティが話題を呼んでいる。試食コーナーには多くの人々が次世代ミートを味見していた。
筆者も食べてみたが、肉汁、食感がまさにビーフパティを想像させる素晴らしい出来であった。
チキンや魚の次世代ミートも開発
ベジタリアンやビーガンに多くの選択肢を与え、台湾の素食文化に大いに貢献していると言える。
なんとビーガン用のチーズまで
植物性素材で製造したチキンエキス
台湾人は健康や滋養の為にチキンエキスを飲む人が多い。こちらはチキンを一切使用せずに作った他メーカーによるチキンエキス。栄養価を多く含み、健康気にするベジタリアンたちに好評のようだ。
ベジタリアン市場は今後世界で発展すると言われている、ぜひ今後日本も台湾の様々なメーカーを参考にしていただきたいと思う。
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