連日感染者の記録を更新中の香港。様々な抗疫策がとられている中で人々は外出を極力控え、また夜には外食ができなくなる。そんな状況下で突出しているビジネスの一つがデリバリー、そして今日ご紹介する「兩餸飯」もその一つと言える。
「兩餸飯」は直訳すると、2種類のおかずとごはんの事。ずらりと並べられた温かいおかずの中から好きなものを2種類選ぶ事ができるスタイルを取っている店が多い。いわばオリジナルのテイクアウト弁当、お好み弁当といえる。「兩餸飯」以外にも幾つかの呼び名がされているが、スタイルとしてはおかずを選んでテイクアウトするものを指す物となる。
このおかず、2種類だけではなく3種類選ぶ事ができるもできる。そうなると呼び名は「三餸飯」となる。また白ご飯をカットしておかずだけを買う事もできる。
こちらの店では2種類のおかずは38ドル、3種類のおかずは42ドルとなっている
コロナ以前もこの「兩餸飯」を出す店は存在していた。ただコロナ禍となり、自宅で食事をする機会が増えれば増えるほど、「兩餸飯」の店は増えていった。
もとより香港は住宅が狭く、共働きが基本であるために外食文化が盛んであった。そんな環境下で急に料理をするには限界がきたり、外食文化の人間が毎日料理をするのも飽きがくるはずである。もちろんデリバリーにも飽きてくる。
そうなると気軽に安く食べられる、ボリュームあるおかずのテイクアウトが人気となってきたのである。
以前に比べ街の至る場所で「兩餸飯」の店をみかるようになってきた。だいたいどの店にも人だかりや行列ができている。おかずが多ければ多いほど、また安くてボリュームがある店ほど客足が途切れる事はない。
またスーパーの一角でもおかずを並べるコーナーにのも人が多く集まるようになり、そんなコーナーを増やす店も増えているようだ。こちらの写真は大型スーパーの食品売り場に設けられた「兩餸飯」を提供する一角。
多くの種類のおかずが並んでいる。
どれも一般の食卓で並ぶような白ご飯が進む中華料理、またローカル食堂でみかける香港の食卓で代表的なものばかりである。
お財布にも優しく、栄養もボリュームもあり、手間も省ける「兩餸飯」は、コロナ禍の香港でまだまだ大活躍するに違いない。
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