ピラミッドやエッフェル塔といった世界的に有名な建築物のパクリのほか、お金やズボンの形をした建物など、斜め上を行く独特のセンスでわれわれの目を楽しませてくれる中国の建築物ですが、このほど河北省石家荘市で新たな「トンデモ建築」が見つかりました。
建物の右側、雪で白いのはありません!(出典:騰訊網)
同市にある国際影視城(映画村)に出現した円形の奇抜な建築物は、中国と西洋の融合がテーマ。いや、厳密に言えば「融合」ではなく「接合」でしょうか。半分は城を基調とした洋館のデザインで、もう半分は北京の天壇公園にある「祈年殿」を模した設計になっていて、2つの建物をピッタリとくっつけたような形をしています。
北側から見ると、こんな感じ(出典:騰訊網)
南から見れば立派な中国式建築物、北から見れば白亜の殿堂、そして東西から見れば両方を一度に楽しむことができるという、おそらく唯一無二の建物です。さらに、互いの正面から見た場合に、それぞれ裏にある建物の一部がほんの少しはみ出して見えるという遊び心(?)もあるとか。
中もちゃんと分かれてますよ(出典:騰訊網)
宅配ピザを思い起こさせるような見事な「ハーフ&ハーフ」の建物、一体何の目的で作られたのでしょうか。「映画やドラマの撮影用に作りたいけど、どうせ使うのは正面だけ。それなら表と裏でそれぞれ別の建物にすれば一石二鳥だわ」などと考えたのかもしれませんね。
南側から見た様子(出典:騰訊網)
参考:http://info.wuhan.net.cn/pub/2015/1203/1528044.shtml