11月29日、北京。深センからやってきた青年・自称「ナッツブラザーズ」は、100日間にわたり、微小粒子状物質PM2.5を含むスモッグを工業用掃除機で吸い続けました。これは、彼のプロジェクト「ホコリ・塵計画」の第一段階で、次は収集したホコリや塵を使ってアル物を作るのですが…。
ナッツブラザーズが「ホコリ・塵計画」を考え始めたのは、2013年。北京の空気汚染が悪化し、連日、微小粒子状物質PM2.5の標準値超えについて報道された年で、北京からはるか遠く離れた深センにいたナッツブラザーズも衝撃を受けました。
同計画に関し、ナッツブラザーズは次のように述べています。「私たちの街は、渋滞の街、化学工場に囲まれた街、そして大工場地になってしまった。私たちの欲が、資源に対する欲求が大きくなるほど、私たちが生み出したホコリや塵が増えている。地球の資源がなくなるとき、塵となるのは私たちだ」
11月30日、河北唐山のレンガ工場。ナッツブラザーズは、100日間、北京スモッグを吸って得たホコリや塵でレンガの作成に着手しました。手にしているのは、まだ柔らかいホコリや塵の塊で、2、3日干して固いレンガにします。今後、スモッグレンガは北京の建築材料に使われる予定だそうです。
皮肉にも、同日の北京のPM2.5は安全基準の22倍を超え、今冬最悪となりました。本気で北京中のスモッグをすべて吸った場合、一体いくつのレンガができるのか?想像もできませんね。
参考:http://news.qq.com/a/20151130/045666.htm#p=1