2017年10月23日の「今日頭条」によると、河北省に60万匹ものイナゴを養殖している若者がいる。北京の一流ホテルのシェフから故郷でのイナゴ養殖家に転身した張さんだ。
張さんは「イナゴ王」と呼ばれている(出典:「頭条号」)
張良軍さん、29歳。若くして中途退学後2009年に村を出て料理の腕前を磨き、その後シェフとして北京の大ホテルで働いていた。毎月相当な収入があったが、年をとった両親を気遣い、安定した仕事を捨て、故郷で頑張ろうと決意した。「故郷でもコックの本業を続けるつもりだったけど、もう料理屋がいっぱいあったんだ」。
商機を探していた張さんは、テレビでイナゴの養殖を見て、「これだ!!」 と思った。イナゴのことなら小さい頃から知り尽くしている。料理としての値段もまずまずで、食用以外に、痰・喘息、発疹、心臓・脳の血管の病気などの治療にも使われる。
「飲食業より投資も少なく、リターンが高く、リスクが小さいぞ!」
張さんは、石家荘、滄洲、棗荘などの地をまわって商機を確かめ、イナゴの養殖の起業の道に入った。
12のハウスを一つ一つまわる(出典:「頭条号」)
張さんは、イナゴのハウス作り、幼虫の買い入れ、まぐさなどの植付けに4万元(約70万円)を投じた。イナゴは卵から孵化して幼虫になり7回脱皮を繰り返して成虫になる。1クール45〜60日の生育期間だ。「ハウスの中は乾燥させ、温度を35℃前後に保たなければならない。餌のまぐさには少しの農薬の残留も許されない。まぐさを刈るときは数匹のイナゴを持っていき、試しに食べさせて、残留農薬をチェックするんだ」。夏は蚊や虫に刺されて大変だ。毎日ハウスを何回もまわって温度や土壌、まぐさの様子を確認する。
張さんの奥さんは、外からの農薬の進入やイナゴの「逃亡」を防ぐため、定期的に全てのハウスを見まわっている。
地面との接触点を確認する奥さん(出典:「頭条号」)
イナゴたちの食欲は凄まじく、60万匹のイナゴは毎日1000キログラムの草を食べる。毎日三輪車に5、6杯の草を刈る。
お父さんも頑張っている(出典:「頭条号」)
販売ルートは色々だが、1クールで1万元以上の利益になり、トウモロコシや小麦に比べて、土地あたりの収益率も高い。財を成せるよ、と張さん。
最後のクールのイナゴを売りに出したら、来年の養殖計画を立てる。「この休閑期にイナゴの加工製品のネット販売にトライしようと思うんだ」。
(情報元:http://www.toutiao.com/a6479659689754755597/#p=1 ) )
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