12月13日、中国新聞網によると、新疆ウイグル自治区昌吉回族自治州にある谷で、約20年間にわたり野生のオオカミを養いながら暮らしている男性がいた。現在養っているオオカミの数は、実に150頭余りに上るという。
大量のオオカミとともに暮らしているのは、71歳の男性、楊長生さんだ。今から18年前、農村に住む友人の家に遊びに行ったところ、生まれたばかりの小さなオオカミが足に鎖をつけられた状態で鉄籠に閉じ込められているのを発見。鉄籠を開け、鎖を外してやると、オオカミがまるで愛犬の如く尻尾を振りながら楊さんの足元で腹這いになったではないか。その様子を見て驚いた友人からこのオオカミを譲り受けたことで、楊さんと狼たちとの日々が始まったのである。
野生のオオカミは危険だからと家族は反対したが、楊さんを止めることはできなかった。2000年にはウルムチ市の山のふもとに広い土地を借り、各地から様々な種類のオオカミを連れて来た。そして、数が増えて手狭になった2010年に今の谷に移転、「オオカミ谷」が出来上がったのだ。
傍から見たら非常にデンジャラスかつクレイジーな行為であるが、楊さんにその認識は全くない。毎日オオカミたちと親密に寄り添っており、楊さんに可愛がられたオオカミに他のオオカミが嫉妬し、目の前で噛みつき合いが起こることさえあるというからすごい。一度あるオオカミに腕を噛みつかれたことがあったが、別のオオカミたちに助けられた。幸い大ケガには至らず、この一件以降楊さんは「オオカミ王」のポジションを確立したとのことだ。
現在、8種150頭余りを自らの手で飼育している楊さん。年間の食糧費は100万元近くにもなると語る。このほかに、看病、飼育員の雇用、オオカミ舎の維持といった費用もかかって来るとのこと。尋常でない「維持費」だが、自ら立ち上げた物流の商売が上手くいっており、その儲けで基本的に賄えているという。愛すべきオオカミたちが、楊さんの仕事に対するモチベーションを高めているようだ。
参考元:http://www.chinanews.com/sh/2016/12-13/8092918.shtml
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