現在香港は魚木の花が満開の季節を迎えている。

魚木は樹頭菜とも言われており、本格的な夏が始まる前の3-5月頃になると満開の季節を迎え、香港のあちこちで見かける事ができる木だ。淡い白黄色の優しい色合いの花が満開になる様は、香港の春・そしてそろそろ来るであろう本格的な夏の訪れの季節を市民に知らせてくれる。

また魚木は街路樹として植えられている事が多く、決して派手な花ではないが満開の花を咲かせた木が並ぶ並木通りなどは十分な見ごたえがあり、その可憐な黄色の花の色は何ともほっこりした優しい気もちにさせてくれる光景なのである。

道の両脇の木の薄黄色の部分が魚木の花。

たくさんの花を咲かせてる魚木が並んでいる様は、とても可憐で美しい。

魚木は香港の街中の比較的どこのエリアでも見る事ができるものだが、たくさん重なるように魚木が連なっている場所としてよく知られるのがプリンスエドワードロードウェスト界隈である。この辺りでは道の両側に魚木が植えられており満開の時期ともなると黄色の小山が続くような光景を生み出しが市民を楽しませている。

そしてその並木エリアの中でも、特に若いグループや撮影愛好者が集まりSNSでも人気のスポットとなっているのが太子道西にある聖德肋撒堂周辺。聖德肋撒堂とは教会の名前であるが、この教会の建物をバックに周辺の魚木の花を撮影しようと、教会前にかかる歩道橋には多くの撮影愛好者が集まってくるのである。

ベスト撮影スポットとなっている歩道橋。

この季節、魚木の花見たり撮影しようと多くの市民が歩道橋周辺に集まる。

可憐な魚木の花も生い茂るように咲く満開の季節ともなると、見ごたえ抜群。バックの教会とのコントラストも美しい。

日本の桜のような薄い可憐なピンク色の海が見える春とまではいかないが、香港の短い春と共に訪れる魚木の花の黄色い景色もまんざらではない。この時期に香港を訪れる方は、ぜひ魚木を探してみていただきたい。

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