5月10日の夜、「7億元(約120億円)」の小切手の画像がWechatのソーシャル機能であるモーメンツにUPされ、注目を集め、瞬く間に転送が繰り返され、拡散した。
「小切手」の画像。(出典:騰訊網)
この高額小切手は分配された土地の転譲金だ。広東省佛山市の楽従腾冲村、大墩村に続いて、今回は大富村が「お金持ちの村」に仲間入りする。今回転譲されるのは禅城区(ぜんじょうく)の大富村の西南にある土地で、今年2月24日に禅城区の公共資源交易中心にて転譲にかけられた。そして3月25日に総額約23億元(約1億元=約17億円)にて落札された。土地の面積は約17万㎡。南都の報道によると、「この価格は第一回目の支払い金額で、まだ全てではない」と関係者は語っている。5月10日に初回分の支払いがあったが、誰が何の目的でネットに上げたのか分からないとも。
近年、このような土地の転譲による分配金で瞬く間にして「大金持ち」になる村民が増え、話題になっている。分配金は生涯働かなくても充分に豊かな暮らしができるほどの高額で、一部では、その用途に対しても関心を集める。
「お金もち」ばかりの村として有名に。(出典:騰訊網)
「過去の分配率で見ると、1株当たりにつき最低で約2000〜3000元(約3.5万〜5万円)、最高で8000〜10000元(約13.5万〜17万円)だった。今回は20億元以上と取引額のケタが違う」と分配金に対して、村民たちは高い期待を抱いている。ただ、今のところどのように分配されるかは明らかにされていない。
これまでの他村の実績からみると、1人あたりかなりの大金が手に入ることになる。例えば、2015年7月に分配された楽従腾冲村では、最低で1人あたり60万元(約1020万円)分配された。家族が多い家では株が多くなり、一戸あたりの最高額は714万元(約1億2000万円)にもなった。大金を手にした村民は、海外旅行や親戚と分けるなどその使い道を笑顔で語っていた。
ネット上では、「仕事をしないで、晩年までゆとりのある生活ができるなんて羨ましい」との声があがっている。一瞬にして大金持ちになったものの、「老後のために」と多くの村民が預金にまわす予定だ。
分配金額の説明を受ける村民たち(出典:騰訊網)
参考:http://news.qq.com/a/20160514/006882.htm?tu_type=1#p=1
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