台湾の感染爆発が止まらない、3月に海外からビジネス目的の入国を受け入れた台湾、2、3日は感染者を抑え込めていたが、その後一気に増え始め、今週火曜日の時点では50780人の陽性者を記録している。現在台湾は感染対策を徹底し、重症、死亡者を極力押さえ込み、経済の動きを止めずに日常生活を過ごすという「新台湾方式」を押し進めている。
検査キットを求めて長蛇の列を作る人々
政府はコンビニや薬局、ドラッグストアで販売していた簡易検査キットを買取り、今後の買い占めを予防し、かつてのマスク販売方法と同じように5つ入り500元で台湾各地の指定薬局にて健康保険カード、または居留証の提示を条件に販売を開始した。
現在ドラッグストアやスーパーでも180元程で購入可能だが、1店舗につき取り扱う数に限りがあり、開店同時に品切れになってしまっている。
今のところ感染者の約99%が軽症、無症状で一見安心できるようにも思えるが、今最も懸念されている問題が「医療崩壊の危機」だ。
かつて日本での感染ピークで起きた時と同じような状況が感染者の多い新北、台北エリアの病院で起きはじめている。
軽症者が救急に殺到することで、通常医療に支障を生んでしまい、救える命が救えなくなってきているのだ。病院のSNSでは「医療は崩壊しかけている。」「政府の判断ミスと軽症者のパニックが生み出した悲劇だ。」といった医師や看護師たちの悲痛な叫びがたびたび発信されている。
医療崩壊の危機が騒がれ始めた先々週、台北市長による「医療崩壊を事前に防ぐ為の軟性封城(ソフトロックダウン)を考えている。」という発言により、各地のスーパーで買い占めが起きていた。中国でのロックダウンの様子を見て「台湾もいずれ同じようになるのではないか?」と心配した市民が一定数いたようだ。(現在ロックダウンや緊急レベルの引き上げは一切考えられていないようだ。)
袋麺の売れ行きが3割増に
カップ麺を買いに来た市民たち、商品補充が追いつかない為ダンボールがそのままに
乾麺や粉状ドリンクなど、保存の効くものが次々と買われていった
中央政府曰く、感染のピークは5月の下旬から6月初旬とのこと。
犠牲者が少しでも出ない事を祈るばかりだ。
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