今年の節分は124年ぶりに2月2日でしたが、皆さん、豆まきはしましたか?
節分の行事は、元々中国から伝わってきたものでしたが、現代の中国にはすでにその風習はありません。また、中国で「鬼」というと、日本の鬼のように角が生えていて、怖い顔をしているという概念もありません。現代の中国では、「鬼」=「幽霊」という概念なんですよ。
このように、中国語と日本語は、同じ漢字を使っているので、共通点があるようでいて、実は全く違っているものも多いのです。
今日は、そんな日本語と中国語の違いをご紹介していきますね。皆さんはいくつご存知でしょうか?
笑い話として、有名なのが「手紙」です。中国では、トイレットペーパー、ちり紙という意味になります。でも最近は、中国でもあまり「手紙」と言わず、「衛生紙」と言われるのが多い気がします。
ちなみに、中国の手紙は「信」というんですよ。
「愛人」についてもご存知の人は多いでしょう。「愛人」は、中国では、配偶者の意味で、妻にも夫にも使えます。
ちなみに日本語の「妻」の意味としては、「老婆」という単語も使われます。年老いた妻であっても、若くても関係なく「老婆」ですよ。
「娘」も紛らわしいですが、単独でこの1文字で使うと「お母さん」という意味になります。ここまでくると、混乱してきますね。
「新聞」は、中国では「ニュース」という意味になります。日本の新聞は「報紙」となります。そして新聞社は、「報社」です。
日本では、いずれも女性に使われそうな形容詞ですね。
ただ、中国語では、「清楚」ははっきりしている、「可憐」はかわいそうという意味になってしまいます。
気になる女の子に、「清楚、可憐」を使って、漢字で筆談したら、うまくいかなくなるので、気をつけましょう。
中国語では、ベッドのことをいいます。「単人床」はシングルベッド、「双人床」はダブルベットとなります。でも日本でも寝ることを「床につく」という言い方もあるので、なんか元は関係あるのかもしれませんね。
日本では、「うちの経理が請求書を発行します」なんて、会計の仕事をしている人を指しますが、中国では、管理職の方に使われます。役職のある偉い人になるんですよね。
「総経理」となると社長さんです。
東は東、西は西、方角を表す場合、これは変わりませんが、なぜか「東西」となると中国語では「もの」という意味になります。
丈夫は中国語で「夫」です。これに「大」をつけて「大丈夫」となると、男らしい男とか、亭主関白という意味になるんですよ。
中国語の「走」は「歩く」という意味です。では中国で「走る」はどんな漢字を使うのでしょうか? それは「跑」。「跑歩」は、ジョギングをするという意味になります。
中国語を習い始めたときによく私もごっちゃになりました。これは「自動車」のことをいいます。では「汽車」は中国語ではなんというのでしょうか?「火車」とか「列車」です。
「火車」は、蒸気機関車を連想させますが、今の時代は、「列車」といったほうがしっくりきますね。
私もよく意識していないと間違う単語です。これは、大学とか専門学校で、日本でいう高校を卒業した後の学校をいいます。「高考」は大学入学試験のことになります。ちなみに中国の受験時期は、毎年決まっていて、毎年6月7日と8日の2日間になっています。
「大家好!」と中国でよくいいますが、大家さんではなく、「みなさん」と意味になります。「你好!」は、一人の相手に対しての「こんにちは」の挨拶。複数の人には「你们好!」。もっと相手が多くなると、「大家好!」というイメージですかね。
上記の言葉は、基本的なものですが、その他「湯(スープ)」「小人(器量が小さい人)」「勉強(強制する)」「結束(終わる)」「謝(感謝する)」「輸入(入力する)」などなどたくさんの違う言葉があります。皆さんも興味があれば、是非調べて見てください。
中国語でわからない単語が出てくると、よく辞書で調べるのですが、最近面白いなぁと思ったのは、「家暴」。文字から想像できますか?「DV」「家庭内暴力」です。
それとちょっと笑ったのは、日本の若者間で、「泣き」を示す新しい言葉「ぴえん」が、中国語の何かの発音に似ているということ。その単語とは、「屁眼」。なんだか分かりますか?「肛門」のことです。言葉って本当に面白いですね。(フライメディア・ヨシダ)
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