雲南省のロケで初めて中国少数民族のハニ族と触れ合うことができました。
ハニ族は山の中腹に住み、山勢に依って村寨を建てています。家屋は石で基礎を作り、土壁を用います。衣服は青色が多く、男子は黒色の頭巾を被ります。
ハニ族が傾斜地に作り上げた棚田は、効率的な土地利用方法と灌漑設備に世界中に驚嘆させ、その価値を認められたため、2013年6月に「紅河ハニ棚田群の文化的景観」として、世界文化遺産に登録されました。
私はハニ族の村で壮大な棚田風景を味わっただけではなく、またハニ族の独特な風習・長街宴(チャンジェーイェン)も体験しました。
旧暦の10月はハニ族の新年となります。一年の豊作を祝い、幸福を祈るため、ハニ族の各村には伝統的な風習・長街宴を行います。各家庭が机と料理を一列に並べ、みんなで一緒に食べ、客に歓迎の意も表します。客は一番端に座り、宴会が始まると乾杯したり、紫に塗られた卵をもらいながら、端まで歩きます。どんな地域、どんな国の人も一緒に参加できます。