新型コロナウィルス(COVIT-19)が日本をはじめ世界で猛威を振るっている。日本で感染者が増え、各地でクラスターが起きているニュースはこちら台湾でも頻繁に報道され、親日家である台湾人は自分の国の事のように心配し、応援してくれている。台湾政府による日本への2万枚のマスク寄付のニュースが話題になっていたが、台湾でのマスクの供給が安定してきた現在、マスクを封筒に何枚か入れて日本の友人にプレゼントをする人も多くいるようだ。
台湾では4月に発生した海軍内のクラスター以来、また感染者がゼロの日が増え始め、3日間連続感染者ゼロが続いた際には、中央司令部では「龜苓膏」という亀の甲羅を使用した滋養強壮のある薬膳ゼリーが振る舞われ、ちょっとしたお祝いムードに包まれた。
感染者ゼロの日の台湾Yahoo!のトップ画面
「プラスゼロ」(ジャーリン)という発音をもじって「すばらしい」という意味の佳玲という文字で祝っている。(この文字は海軍でのクラスターの後は標示されなくなっている。)
中央感染症指令部によると、6月末には台湾での新型コロナの感染は終息するであろうと言われている、市民の間では5月中に終わるのではないか?と期待をする声も。
ただ、日本のゴールデンウィークと同じく台湾にも5月の連休が存在し、その間にまた感染者が増えるのではないかという懸念もあり、まだまだ油断が出来ない状況だ。
しかしながら以前は閑散としていた町並みも、昨今は少しずつ賑わいを見せ、台湾全体が活気を取り戻しつつあるのも事実だ。
迪化街で見かけた行列、一見マスクの購入による列なのかと思うと‥‥
実は油飯の人気店の朝の行列だった
こちらはミシュランのビブグルマンを受賞した士林にある肉まんの専門店
こちらも永康街にある肉まんの人気店
濃厚なミルクを使用したドリンクスタンドのチェーン店はどこも賑わいが
一時期は閑古鳥が鳴く店が目立っていたが、感染者ゼロのニュースが流れて以来、台北の街は徐々に活気を取り戻しているのだ。
平日の昼間にも関わらず、人気のカフェは満席、レストランも地元の台湾人で賑わうようになってきた。
行列のできる店ではこのように人と人との距離を置く為のテープが床に貼られていることも
IT技術を駆使した政府によるマスク管理の徹底、海外からの隔離者に対する厳しい規則等、スピード感とメリハリのある政府による政策が感染者の阻止に繋がっていることは間違いない。この後は低迷した経済力を感染予防しながら、いかに取り戻すかが課題になりそうだ。
世界の状況が少しでも良くなる事を祈るばかりだ。(提供/フライメディア)
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