コロナウィルスが相変わらず世界で猛威を振るっている。各国で第2波、第3波が迫り緊張感が増しているようだ。コロナの封じ込めに成功したと言われている台湾ではあるが、実はこちらも新聞やネットニュースなどのメディアでは第2波への緊張感が語られている。実際に台湾に長期で住んでいた外国人が自国に帰った際に空港で受けたPCR検査で陽性であると判断され、台湾の人々を驚かせる事例もたびたび起きている。
今までは「コロナの封じ込めに成功」と言われていたが、ここ最近は「実は検査をしていないだけで、町中にコロナウィルスがはびこっているのではないのか?」という疑いも生まれて来ているのだ。台湾の人々が恐れているのは冬の到来だ。台湾の冬は想像以上に寒く、乾燥こそしないが、日本と同じようにインフルエンザが毎年のように流行っている。今年の冬はそのインフルエンザと同時にコロナが流行りだすのではないかという心配の声があちこちで聞こえている。
しかしながら実際に街を歩いてみると、今現在の台湾はバスや地下鉄など以外ではマスクを外して歩く人の姿が実に多くみられる。
こちらは台南の人気エリアである正興街付近の様子。
夏休みが始まり主に台北から来た台湾人観光客で賑わっている
写真を見れば分かるように、マスクをしている人など1人もいなかった。台南の猛烈な暑さがそうさせるのかもしれないが、かつてのコロナによる緊張感はここでは全く感じなかった。
人気のフルーツカフェには密接した大行列が
観光客をはじめ、地元の台湾人にも愛されてる人気店
新鮮なフルーツを使用したドリンクやメロンを器に仕立てたアイスが話題を呼んでいるこちらの人気店では。皆コロナ疲れを吹き飛ばそうと思い思いの休日を楽しんでいた。むしろこちらには「コロナ疲れ」という言葉など既に存在しないのかもしれない。
向かいのソフトクリーム店には更なる人だかりが!やはり全員マスクをしていなかった
休日には古着やアクセサリーを扱うマーケットも開催され多くの若者で賑わっていた
地元の人にインタビューしてみたところ、台南ではすっかりコロナの緊張感は解けているとのこと、2、3月のピーク時にはやはり人通りが少なくどの店も閑古鳥が鳴いていたが、今現在は日常を取り戻し、更に夏休みシーズンに入ることで台北からの台湾人観光客がどっと押し寄せているそうだ。
ただやはり海外からの観光客がほぼゼロになった事で大打撃を受けている店も存在するとのこと、日本で大ブームが起きたタピオカミルクティーの店は筆者が見た時点では誰も並ぶ人がいなかった。
外国人観光客が激減した今、経済を活性化させようと台湾島内の旅行がブームになりつつある。
日本人の筆者としては台湾日本間の渡航が一刻もはやく元通りになる事を願ってやまない。(提供/フライメディア)
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