中国のEDM(ダンスミュージック)は熱い! 中国のメディアによると、EDMを聞く人はすでに4億人に達していると言われ、その影響もあってか、2021年には、世界のダンスミュージック業界の売り上げが89億ドルに達する見込みだそうです。
今回は、そんな急成長している中国のダンスミュージックシーンにおいてもっとも重要な屋外音楽フェスの現状を皆さんにご紹介したいと思います。
武漢VAC音楽フェス
中国発で進行中の大規模なダンスミュージック(EDM)フェスは以下のようなものがあります。
1、海南島三亜市 ISY (2回開催済み,中国RAVERの中で知名度はもっとも高い)
2、武漢市 VAC (3回開催済み)
3、福建省アモイ市IMF (1回開催済み)
4、陝西省西安市 HOLO (1回目開催済み)
5、内モンゴルアラシャン砂漠 DREAMLAND(4回目開催済み)
上記は、どれも政府の協力の下で開催されています。
武漢VAC音楽フェス
6、中国全土展開中 イギリス発「Creamfields」(2018年、中国全土ツアー成功)
7、アメリカラスベガス発 EDC(3回目開催予定)
一方、過去にうまく行かなかったEDMフェスも数多く存在しています。
毎年日本の台場で開催されているULTRA JAPAN(ウルトラジャパン)で皆さんにも馴染みがある、アメリカマイアミ発のULTRAミュージック・フェスティバルは、ULTRA CHINAとして上海2017・北京2018に一回ずつ開催されてきましたが、その後は開催されていません。
中国国内の2大フェス=暴風(STORM)とジャングルも、2017年開催されて以降、資金繰りや政府の許可が下りないなどの問題を抱えて、終止符が打たれています。
噂によると、北京、上海、広州、そして深センなどの大きな都市部では、開催ギリギリの段階で、政府からいきなり禁止を命じられるリスクがとても大きいそうで、現在開催できているのは、北京や上海ではなく、観光誘致に力を入れている地方都市になっているそうです。こういう事情を踏まえると、これからのEDMフェスは、地方都市での開催になっていくのかもしれませんね。
以上のような状況から、今後の中国ダンスミュージック(EDM)フェスのキーワードは、中国独自のフェスブランド+地方都市+地元政府共催。今後の動向に是非ご注目ください。(フライメディア・牛)
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