例年11月半ばともなるとビクトリアハーバーの両岸や各主要モールなどはクリスマスデコレーションを開始する。そしてこの時期の夜景は、100万ドルの夜景といわれる香港の夜の、何倍もの美しさとなる。
6月以降長期化をしている抗議活動のため、今年はクリスマスを楽しむ余裕もなく 飾りつけも殆どないのではないかと危惧をしていた。だが、11月初め、尖沙咀東エリアのデコレーションが始まった。例年も真っ先にクリスマスイルミネーションが開始されるこの尖沙咀東エリア、デコレーションは今年で37回目となるという。
尖沙咀東のクリスマスは今年も豪華絢爛。尖沙咀東の中心とも言える麼地道には高級ホテルが立ち並ぶが、麼地道にかかる陸橋には大きなバルーンやツリーを模したイルミネーションが登場した。
麼地道の様子
こちらはクリスマスデコレーションの目玉とも言えるデコレーション。麼地里という約数十メートルほどの短い通りに、カラフルで可愛らしい空中を彩るデコレーションが出現している。ここは尖沙咀東のデコレーションでも一番人気となるスポットである。
頭上には宇宙人のようなキャラクターや惑星が浮かび上がる
市政局百周年紀念花園も負けてはいない。四角い形をした公園を取り囲むビルの側面にも、クリスマスに因んだキャラクターがライトアップされている。
3つのビルを使っがサンタクロースとソリのライトアップ
こちらは「PEACE」という文字が浮かびあがり
今年の香港に向けたメッセージのようだ
よく見ると円形のものは地球儀のようで
世界の平和を願ったものであることがわかる
こちらは帝国中心ビルの側面
オモチャ箱のような可愛い絵が浮かびあがっている。
ハーバーサイドのビルの側面もイルミネーションが点灯を始めている。可愛らしいライトアップが、混乱気味の香港に明るい灯を灯してくれることを願っている。(文/写真 香港コーディネーター 矢島園子)
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