暖冬暖冬と言われ油断していたら、突然やってきたすさまじい寒波。日本では沖縄でまさかの雪が降り、台湾でも積雪があったとか。普段雪の降らない地域では、珍しい雪に大はしゃぎした子どもたちも多かったのではないでしょうか。
重慶の街に出現した雪だるまたち(出典:捜狐)
中国大陸の重慶市でも23日、20年ぶりに雪が降りましたが、この雪によって道を行き交う自動車に奇妙な光景が出現。屋根の上に雪だるまを乗っけて走る車が続出したのです。単に大小の雪玉を2つ重ねたものから、目鼻口をつけた上に頭にサンタ帽、首にマフラーを掛けるという凝ったものまで……。しかも1台や2台ではなく、同市九龍坡区では24日の昼間だけで少なくとも136台の車の屋根に雪だるまが乗っかっていたそうです。
こんな可愛らしい子も…(出典:雲南網)
愛車のてっぺんに雪だるまを乗せていたあるドライバーは「みんながやってるから自分もやった。子どもも喜んでるしね」と語ります。しかし、この「雪だるまフィーバー」に警察はご立腹。解けて屋根から滑り落ちて歩行者に当たる、フロントガラスの視界を遮るといった危険性とともに、「高さ50センチを超えるものをルーフに乗せてはならない」という規定に反する違法行為であると指摘しています。
手を広げた雪だるまたち。喜びのポーズ?(出典:雲南網)
通常であれば違反キップと反則金ものの行為ですが、なにしろ20年ぶりの雪。警察官は車を止めて雪だるまを下ろしたうえで、警告するだけに留める温情措置をとったとのことです。厳しい寒さに縮こまったハートを温めるような、なんとも粋な計らいですね。
参考:http://www.chinanews.com/sh/2016/01-24/7729888.shtml