2017年11月12日、新浪によると、タオバオで開催された11月11日のショッピング祭りで、ある店舗に総額969兆元(約16京5400兆円)というとんでもない金額の注文が寄せられた。
江蘇省の飛行機メーカーの社長を務める黄平さんは、自社の製品をPRする目的でタオバオに本物の飛行機を売り出していた。黄さん自身はタオバオに出店して儲けようという気はさらさらなく、出店して8年の間、実際に飛行機は1台も売れたことがなかった。
そんな黄さんの店が、11月11日のショッピング祭りでとんでもない騒動に巻き込まれることになる。10日の夜から続々と飛行機の注文が入りだしたのだ。11日になるとその勢いはさらに増加し、黄さんを仰天させた。
(秒単位で続々と入る注文。ほぼすべてが冷やかしだ 出典:新浪)
しかし黄さんはすぐにそれが「冷やかし」であることに気づく。タオバオでは注文を完了しても決済しなければ簡単にキャンセルすることができる。みんなお祭り気分で超高額な飛行機に注文を入れ、それをSNSなどで友人に見せびらかして楽しんでいるのだ。自社製品の宣伝になることもあり、黄さんも「みんなどしどし注文して、一緒に楽しもう!」と歓迎した。
とはいえ、その注文数と注文金額の増え方に黄色さんは驚きを隠せない。11日午後5時半には注文数が4093件に達し、注文金額はなんと969兆元という天文学的数字にまで膨らんでいたのだ。これは確かに驚かない方がおかしい。
(注文総額969兆1921億2892万997.2元。数えるのも大変だ 出典:新浪)
どうせ全部冷やかしだろう……と思っていたら、本気で買うために手付金を支払ったユーザーが1人だけいた。購入者は南京に住む陸さんという男性で、会社の備品として中古のヘリコプターを1台購入したのだ。このヘリコプター、定価は1500万元あまりだが、セールで4割引に。実に600万元の割引となり、ショッピング祭り最大の値引き額だったことは間違いなさそうだ。
(陸さんが購入したヘリコプター 出典:新浪)
(情報源:http://news.sina.com.cn/s/wh/2017-11-13/doc-ifynsait7635382.shtml)
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