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2021.05.10
香港の伝統的なおやつ、涼果 

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香港の街を歩いていると透明ケースの中に様々な種類のドライフルーツ陳列している店をよく見かける。また、スーパーやコンビ二の菓子売り場へ行っても、中華風のドライフルーツを見つけることができる。香港の街にはこうした店舗から老舗の屋台、また数少なくなってきたが街角でリヤカー(台車)のはかり売りまで、様々なスタイルのドライフルーツを売る店が溢れているのである。

 

こういったドライフルーツは涼果と呼ばれている。主に果実の実や皮、梅干しや生姜、レモンなどを砂糖や塩などで漬けたり煮たりしたもの、或いはそのまま乾かしたもので、それぞれ咳止めや酔い止め等の様々な効果が期待されている。

 

また涼果は一般的に長期保存にも適しており、香港の人びとの間で昔から親しまれてきた伝統的な間食(おやつ)の代表格だ。

尚、大きめの涼果店では上記のようなフルーツ以外に、お茶請けになりそうな菓子やナッツ類が売られている事が多い。

 

色々な資料を見るとこうした涼果は香港では1950年代から広まってきたようだ。

様々な健康効果が期待できたり、蒸し暑い香港で甘酸っぱく食べられる味付けになっていたり、長期保存ができるという事で幾つものメリットがある事から、長年親しまれていると考えられる。

 

こちらはMTR沙田駅を出て直ぐの場所にある排頭村。駅をひと度出ると、駅の反対側に広がる巨大ショッピングモールとマンション群とは別世界の、昔ながらの村が広がっている。

 

香港涼果

駅前には排頭村の、のどかな風景

 

また村の中には1920年~30年代に立てられた二級の歴史的建築物が残っており、今なお現役として活躍中の模様。

 

香港涼果

二級歴史的建築物に指定されている建物

 

そんなのどかな村にも涼果店を見つけることができた。暑い日ざしを避けながら木陰に設置された移動式店舗と、実店舗の2店には買い物客が引っ切り無しに訪れていた。この2店舗ではパックにされた涼果と、量り売りの涼果の両方から選んで購入できるようだ。

 

香港涼果

木陰のパラソルの下には涼果が山積み

 

 

香港涼果

 

通りがかりの人びとが買っていくほか、土日ともなればハイキングやサイクリングへ行く観光客が多く訪れて購入していく

 

香港涼果

実店舗もお客が訪れては去りと、なかなか忙しそうな様子

 

こちらが店舗の様子。綺麗に陳列された涼果は、一見して何だか分からないフルーツもあるが、色取りどりでつい足を止めて見入ってしまう。

 

香港涼果

ずらりと並ぶ涼果は、健康によく女性にも嬉しいおやつが多い

 

店のお勧めの聞いて、試しに買ってみた。左はミックスフルーツのパック。甘さ控えめのドライフルーツが色々と入っており、飽きずに楽しむことができた。右はフリーズドライされたいちじく。

一般的にイチジクは丸ごとの半ドライ風のものが多く出回っているため、このような綺麗な色合いのまま乾燥しているものを、筆者は初めてみた。ポリポリとスナックのように食べる事ができて、女性に人気の品だという。

 

香港涼果

筆者が購入した涼果

 

こうした涼果はそのまま食べるだけではなく、飲み物に入れたりサラダに入れたり料理に足したり、と使い方はアイデア次第。

勿論食べすぎには気をつけなければならないが、一定量であればスナック菓子を食べるよりずっとヘルシーで健康的ではないだろうか。

香港で涼果店をみつけたら、ぜひ一度じっくり選んで、気になったものを試していただきたい。

(文/写真 香港コーディネーター 矢島園子)

 

 

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