新型コロナウィルスの感染者が比較的少なく、香港内における新規感染者は連日ゼロ 或いは一桁のみ、という日々が続いていた香港。
市民の間でもこのままいけば終焉は近いのではないかという楽観的なムードが漂っていた。
しかしそんな香港が、1週間ほど前から第3波流行の波に飲まれ始めている。
今回の感染増は6月父の日位のものだと言われており、日々の新規感染者は50名前後という大きな数となっている。
また半数程度もの患者の感染ルートが不明とあって、ほぼ通常の生活に戻りつつあった香港は、急遽規制生活に舞い戻ってしまった。
具体的に7月17日現在で下記などの規制が行われている。(地元情報ソースより抜粋)
*政府系病院(公立病院)は、9日より救急患者以外のお見舞いを停止。
*教育局から全学校に対し、テスト以外の全ての授業などを15日から28日まで停止依頼。
*公共の場での集まりは4人まで。(期間限定で実施中)
*午後6時以降朝5時まで、外食禁止。(期間限定で実施中)
*レストランでは1テーブル4人まで、収容人数を50%に制限。(期間限定で実施中)
*公共交通機関でのマスク未着用は最大5,000香港ドルの罰金。(期間限定で実施中)
*バー、ナイトクラブ、カラオケ、パーティールーム、ジム、エステ、マッサージ等の娯楽施設を一時閉鎖。
*野外レジャー施設(運動場、キャンプ場、ビーチなど)を一時閉鎖。
*室内スポーツ施設(運動場やプールなど)を一時閉鎖。
*ミュージアム、パフォーマンス会場、音楽センター、公立図書館を一時閉鎖。
また、香港ディズニーランド、オーシャンパークなどの大型レジャーパークや、昂坪360ケーブルカーが一時的な休業に入った。
住居が狭く多くの人が外食を好む香港市民にとって、外で食事を取る事ができないのは非常に辛い。(持ち帰りの購入はできる)
今日は外食禁止が始まった香港の街の様子を写真でお伝えしたい。
こちらはショッピングモール内にあるカフェ
18時過ぎるとケーキの持ち帰りのみに対応をしており、カフェスペースは入店できないようになっていた。
レストランだけではなく涼茶舗と呼ばれる香港ならではの漢方茶などの専門店も、同様の扱いになっている。18時以降は店内での飲食は禁止。
代わりにお茶をその場で飲む人や、持ち帰りのみ対応をしていた。
ファーストフードはどうだろうか、こちらはお馴染みケンタッキー
店内に人はいるようだが、食事スペースはガランとしている
入店をしてみると、食事スペースの椅子は取り払われており、持ち帰りのみの対応となっていた
また間隔を開ける為に立ち位置を指示するテープが貼られ、注文の際には体温チェックがある
こちらは茶餐廳と呼ばれる街のローカルレストラン
店内での飲食ができない代わり、持ち帰りをオーダーして自分で受け取りをする人については安い値段設定がされている。
こちらの茶餐廳も、18時以降は持ち帰りのみ
持ち帰りの客に対する検温が行われていた。
数週間の厳しい規制が始まる中、一刻も早い日常の回復を願うのみである。(文/写真 香港コーディネーター 矢島園子)
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