コロナの影響を受けて1年が経ちますが、今年は2021年4月4日に清明節を迎えます。
清明節と言えば、先祖を祭る節分です。そこで、欠かせない人気な食べ物が「青団」ヨモギ団子です。青団は祭る食べ物というより、現在では春の味覚として認識されることが一般的です。中国南部の伝統的な食べ物としては、中身はあんこが一般的ですが、近年は若者の嗜好に合わせて、あんこ以外の、流行に合わせた中身が増えました。
沈大成や杏花楼、知味観などの老舗では定番のあんこだけではなく、創新で数年前人気爆発した塩卵の黄身と肉松の団子がすでに定着しています。今年は抹茶ミルク味、クリーム鮮花ミルク味、ミルクティー味、マンゴー味、ドリアンチーズ味、龍井茶タピオカ味など女性を意識したものが注目されています。
甘口のもの以外で、塩辛いものを好む人たちにも選択肢はたくさんあります。松茸エビ椎茸味、仏跳墙味、腌笃鮮(塩漬け豚肉とタケノコのスープ)味など中華高級料理の新品の数々もとても豊富です。
※仏跳墙:中国福建省の特色あるとても高級な中華料理。アワビ、ナマコ、魚の唇、ホタテなど高級食材を高湯スープで8時間以上かけて煮込むんだもの。
※腌笃鮮:上海地方の、豚肉と金華ハーム、春の筍などの食材を煮込んだスープ料理。
購入した青団たち
今回近所のアリババスーパーの出来立て青団2種類を試食しました。人気の「螺蛳粉青团(タニシビーフン青団)」と「咸蛋黄流沙爆珠青团(塩漬け卵のクリーム黄身ブルーベリー珠入り青団)」にしました。
螺蛳粉青团
最近人気のネット人物の李子柒の宣伝により、広西省柳州地方のタニシビーフンがとても人気です。
ビーフンラーメンはタニシの臭みがありますが、慣れてくると旨味とその辛酸っぱさがやみつきになると言われています。
青団の見た目は普通のものとほぼ同じですが、一口噛んだら、やはり定番のタニシの臭みが部屋中に充満してしまいます。タニシビーフンラーメンがそのままの具材として入ってます。最初の臭みさえ耐えられれば、食感的には意外に歯ごたえもあり、なんとかまだOKというところです。
咸蛋黄流沙爆珠青团
「咸蛋黄流沙爆珠青团」も試食しました。中身はクリーミーで噛んだ途端に、クリームがあふれてきました。爆珠はタピオカではなく、ブルーベリージャムの塊みたいなものです。確かに、口の中でブルーベリー味が爆発するような、面白い食感でした。総合的に言うと青団より、これはシュークリームみたいな感じです。ただ、外側はパリパリの皮ではなく、緑のもち米になっています。
それぞれ1個8元(120円ぐらい)で、お菓子にしてはそこまで安くはありませんが、旬の味覚としては、結構楽しめるものだと思います。
それと、「咸蛋黄流沙爆珠青团」食べる時、衣服が汚れないように気をつけないといけません。
みなさん、試す時には気を付けてくださいね。(フライメディア・ソン)
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