7月30日の夜、新界エリアの沙田地区では4年に1度の「沙田節(沙田フェスティバル)」が行われた。沙田は多くの香港市民が生活をする香港の一大ベットタウンの一つである。
今年の沙田節のテーマは「Rainbow of Light ・ Drone Light Gala ・ 華光輝映️ ・ 閃耀城河」。地元メディアの記事によるとフェスティバル当日、沙田地区を通り抜ける城門河の両岸には約5000人の市民が集まり、また川岸近くに並ぶ住宅からも多くの市民がフェスティバルの様子を見守ったとの事。
そして夜20時になると、まずは500機にも及ぶドローンが一斉に夜空に飛び立ち、光のショーが実施された。
まるで夜空に光の絵が描かれていく様は、見ている人びとを魅了。そして描かれていった絵の多くは沙田エリアに由来したテーマで、市民を更に喜ばせていた。例えばこちらの写真はドローンの光で描かれた馬たち。沙田競馬場に因んだテーマである。
こちらは車公廟の風車を現したもの。この風車を回すと願いが叶うと言われ、多くの市民や観光客の信仰を集めている。ドローンが一斉に回り、風車がくるくると回転する様子が夜空に映し出されていた。
こちらは香港と香港の花であるボウヒニアを現したもの。
そして香港返還26周年を祝う文字。
他にも城門河で行われるドラゴンボート等も夜空に映し出されていた。
そしてドローンによる光の表演が終わった後は、城門河で大がかりな花火が打ち上げられた。クラシック音楽にあわせてリズミカルにあちこちから打ち上げられる花火は、見応え十分。音と音楽と光の競演に圧倒された両岸の人々からは、花火が上がる度に大きな歓声が沸いていた。
花火の煙の間をぬって夜空を走る虹色の光線も幻想的。
賞味30分弱のドローンと花火のショーであったが、4年振りに大がかりなイベントを待ちわびた人々を十分すぎるほど魅了した、夏らしいイベントとなった。
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