武漢と聞くと、名所「黄鶴楼(こうかくろう)」を思い浮かべる人も多いかもしれないが、ここ武漢に麺好きをうならせる名物麺がある。
武漢名物「熱乾麺」
それが、今回紹介する「熱乾麺(熱干面/ラー ガン ミエン)」だ。日本ではあまり知られていないが、武漢の有名な小吃(シャオチー/店や屋台で食べる軽食)で、中国五大麺のひとつと言われている。
ホテルの朝食でも定番!
余談だが、さまざまなネットサイトで中国五大麺として紹介されているのは、「刀削麺、烩麺、担担麺、炸醤麺、熱乾麺」なのだが、中国の地方ではまだまだ多くの代表的な麺料理があり、一概にこれらを“五大麺”と言えないとの意見も多くあるらしい。ともあれ、熱乾麺は武漢市民だけではなく、全国で根強いファンが多いことがうかがえる。
熱乾麺は、武漢の朝ごはんの定番で、武漢市民のソウルフードとも言える。そのため、屋台から五つ星ホテルのレストランまで、どこでもこの「熱乾麺」を見かける。
トッピングの種類も様々で店により違う
「熱乾麺」はどんな麺か?というと、汁無しの麺で、ゆでた麺の上に、ネギ、パクチー、ザーサイなどの薬味や様々な調味料をトッピングして、まぜてから食べる。
食べ方は湯でた麺に調味料、トッピングを入れて混ぜると出来上がり!
味付けはシンプルで、醤油、ゴマペースト、ラー油など。全体的には、甘辛く、やや濃い味で、色は、ゴマペーストがからむので、黒みがかっている。ちかい味でいうと、ゴマ風味がきいた汁なし担々麺(タンタン麺)だ。
現地で有名な老舗は「蔡林記熱乾麺館」で、市内にいくつも支店がある。現地のタクシードライバーに熱乾麺を食べるのにおすすめの店をたずねると、たいてい「やはり老舗の蔡林記(ツァイ リン ジィー)かな」との答えがかえってくる。
ローカル食が濃い店構えも魅力に
蔡林記の店内は、ローカル色が濃く、地元の人だけではなく、国内外の観光客にも人気が高い。ピークはやはり朝だという。
撮影スポット?でSNS映えも!
気になるメニューだが、「熱乾麺」だけでも具材により数種類ある。定番を聞くと、一番シンプルな「全料熱乾麺」で、値段は5元(約80円)。
海老入りや牛肉入り熱乾麺も人気!
麺をゆでて、味付けするだけなので、注文を受けてからつくる。待つこと数分で出来上がり、後は好みの薬味をいれたりすればOK!
店員おすすめの豆乳
熱乾麺を注文すると、店員が「地元では熱乾麺を食べるときに豆浆(豆乳)か豆沙(おしるこ)を飲むのよ!」と、ツウの食べ方をおすすめ。確かに汁(しる)がないので、何か飲み物があったほうが食べやすいのだろう。
スーパー、コンビニや空港などで、インスタントの「熱乾麺」も販売しているので、お土産にもできるが、やはり、武漢に行く機会があればぜひ現地で味わいたい。
蔡林記(万達店)
武漢市統一街272号、ほか市内数店舗展開。
参考:https://www.phb123.com/shenghuo/meishi/22183.html
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