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2019.07.31
松山文創園區にある旧タバコ工場80周年イベント

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台湾旅行で寺院や古跡に言った際、よく聞かれる言葉のひとつ「日本統治時代」

1895年から1945年までの50年間、台湾は日本により統治され、その間に建てられた建築物が今現在も台湾の所々に残されている。

 

市政府駅から徒歩5分の距離にある松山文創園區もその日本統治時代に建てられた建築物のひとつだ。

 

ノスタルジックな建物の数々

 

かつてのタバコ工場とその従業員の為の施設をリノベーションし、台北のカルチャーを発信する複合施設に生まれ変わらせた。広大な敷地には工場をはじめ従業員達が子供を預ける託児所や就労後の検査を受ける施設などが大切に残され、カルチャースポットの役割を果たしている。

 

台湾にはこのように、日本統治時代からの建物を大切にし、後世に伝えようとする動きが数多くあり、日本人にとってはとても感慨深いものがある。

しかし戦争時代を知らない現代の若者達から見ると「日本統治時代」と言われてもあまりパッとせず、リノベーションされた建築物を見ても実際に当時がどんなものであったかをイメージするのは難しいかもしれない。

 

そこで今回は現在松山文創園區で開催されているイベントを紹介しようと思う。

 

今年はなんと、そのタバコ工場ができて80年の記念すべく年なのだ

 

敷地内には「松山菸廠(工場の名前)80歳の誕生日おめでとう!」の垂れ幕やポスターが所々に飾られている。

この誕生80周年を記念してかつて工場で働いていた人々が集まる記念式典が開催された。

 

(画像提供:松山文創園區 營運中心 )

 

その数総勢120人。参加者の最年長は97歳!15歳から働きはじめ、その後退職するまでの時間をこの工場に捧げてきたという人々が殆どだ。

 

 

(画像提供:松山文創園區 營運中心 )

 

工場施設内で知り合い、結婚し、家族をもうけた人々も多い。

 

参加者の年齢を合計すると全部で8000歳になるのだとか!記念式典で集まった人々は当時の思い出話に花を咲かせ、会場は和やかなムードに包まれたそうだ。

この80周年イベントにちなんで、松山文創園區では当時の様子がよりリアルに感じられる展示会も開催されている。

入場料無料で写真や実際に使われていた家具や道具を見ることができる。

 

 

当時使われていたタバコの葉の様子を再現、以前は台湾に農場があり、そこから運んで材料に使用されていた。

 

 

全て中国語表記だが写真の展示が多く、見ているだけでも非常に興味深い。

 

 

実際に使用されていたという金庫や家具など、貴重な展示物も。

 

工場を管理していた日本人が記した記録

 

几帳面な文字でひとつひとつ丁寧に書かれている。

 

工場の様子 他ではなかなか見ることができない貴重な写真

 

まるで当時の台湾にタイムスリップしたような気持ちになる展示イベントだ。そして何より日本に統治されていた時代の工場を大切に残し、そこで働いていた人々に再会の場を作った開催者の暖かみを非常に感じる。

 

普段はめったに見られないという貴重なタバコのパッケージなど、内容は盛り沢山。夏休みの子供の自由研究にも一役買いそうなので、家族旅行で台湾を訪れた際にもぜひ立ち寄ってほしい。

 

松山文創園區

台北市光復南路133号

 

 

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