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2024.02.07
新エネ車で普及のシリコン系負極材料、スマホへの応用加速

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■新エネ車の航続距離向上に貢献
ここ数年、リチウム電池技術の発展により、新エネルギー車の航続距離に対する不安が徐々に解消されつつある。そこで大きな貢献を果たしているのがシリコン系負極材料だ。シリコン系負極材料を用いた電池は大容量化と同時に小型化も実現し、今や新エネ車の動力を支える主力選手になっている。そして、新エネ車分野で技術を蓄積してきたシリコン系負極材料は徐々にスマートフォン分野への応用も進みつつあり、中国のメーカーが技術開発にしのぎを削っている。

 

■中国では年内に大容量電池スマホが続々登場か
中国の大手スマホメーカー関係者の話では、シリコン・カーボン負極電池技術の普及が進む中、年内には最大6000mAhの大容量電池を持つスマートフォンが大量に市場に投入される見込みだという。クアルコムやメディアテックが低消費電力性能の高いSoCを出したことを合わせて考えると、スマホユーザーは長年悩まされてきた電池不足への不安から解放されるかもしれない。

 

■大きな可能性を秘めるシリコン系負極材料
リチウム電池の負極はこれまで、主に天然黒鉛や人造黒鉛が使われてきた。しかし天然・人造黒鉛負極の1gあたりの発電容量は約350mAhに留まり、スマホの急速なスペック向上に電池容量が追いつけない事態が起こりつつある。そこで注目されたのがシリコン系負極材料で、1gあたりの容量は黒鉛材料の10倍を上回る最大4200mAhに達する。しかし、シリコン系負極は充放電の過程で大きく膨張してしまうという問題点を抱えているため、現状はシリコンを10%程度含んだ炭素複合材料を負極とすることで、黒鉛のみに比べて1.3倍程度の容量を実現している。

 

■スマホ産業は谷底期だが……
このほか、シリコン・カーボン負極材料には黒鉛負極に比べて寿命がかなり短い上、価格も数倍高いという欠点があるのだが、これらの欠点はシリコン系負極電池の発展、普及を妨げる理由にはならなさそうだ。中国のスマートフォン産業は昨年、出荷台数が前年比5.0%減と厳しい状況に立たされた。厳しい販売状況の中で市場競争はますます激しくなり、より高性能なスマホの開発が求められている。より大容量な電池の搭載は必須となり、ある程度のコストが掛かったとしてもシリコン系負極電池の開発を進めることが必然の流れになっている。

 

現在、シリコン系負極電池技術が急速な発展期を迎える一方で、スマホ産業は谷底状態にある。とはいえ年間で約12億台出荷されているのだから絶対的な規模はまだまだ大きい。今後技術の開発が進んでシリコン系負極電池の平均価格が下がれば、あらゆるスマホに6000mAhクラスの大容量バッテリーが搭載され、高スペックなスマホでも頻繁な充電の煩雑さから解放される日がやって来るだろう。

 

(出典:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1789478343700804420)

 

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