台湾のコロナ政策を担っていた中央疫情指揮中心が5月1日に1197日の任務を終え解散をした矢先、また台湾のコロナ陽性者が増え始めているようだ。
5月17日から23日までの陽性者数が毎日平均204例ずつ増えている。この数はあくまで病院で陽性が判明した感染者の数であり、無症状感染者や自宅で療養をしている人は更に多くいるだろうと言われている。
政府はコロナ第4波の突入を発表しており、6月下旬にピークに達するだろうとみている。マスクの着用義務が撤廃されていたが、5月31日から医療機関において、マスク着用が再び義務づけられる事となった
入院患者の数が2倍を超えた病院もあり、医療機関、老人ホームやケアセンターなど、感染リスクの高い人や、年配者のいる施設で着用義務が課されており、医療関係者は全ての人々に「外出時はなるべくマスクをするように」と再び呼びかけている。
また先週から196例のオミクロン亜種が検出されており、アフターコロナに突入し日常生活を楽しんでいた人々にとっては残念なニュースとなっている。
台湾のYahoo「Yahoo奇摩」が5月19日から23日に実施したアンケートによると
「身近な人が感染したか?」という質問には46.9%が「感染した」と答えており、マスクに関しては55.4%が「毎日している」15%が「頻繁にしている」と答えている。(約11万人が回答)
とはいえ、3年前に始まった従来型のウィルスと比べると毒性が遥かに落ちていると言われており、感染リスクのない市民は通常通りの生活を過ごしているようだ。現在最も心配されているのが医療への影響だ。発熱患者が殺到する事で、その他の病気を抱える患者の診察が遅れてしまうのではないかとの懸念が出ている。
また幼児の間でヒトメタニューモウイルス(hMPV)という咳、鼻水などの呼吸器症状を起こす感染症が流行っており。現在小児科に通う子供が増えている。子供が咳、高熱にうなされ、インフルエンザとコロナの症状を疑い病院に連れて行ったが、実際にはhMPVウィルスが原因だったというケースも。
コロナウィルスの影響を多大に受けてきたこの3年、私たちの日常にはあらゆるウィルスが蔓延っている事を散々知らされてきたが、結局は自分の体力と免疫力を高めるしか予防策はないように思える。
完全にマスクとオサラバできる日はまだまだ先のようだ
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